ペット墓地か 宇佐の海岸に点在 大分県

大分県宇佐市の海岸で動物の死骸などが埋められたペットの墓地とみられる場所が点在していることが分かりました。
法令違反の可能性も指摘されています。

松尾記者リポート:
「宇佐市長洲の海岸ですが、墓標と思われるものの近くに骨が散乱しています。またいくつか木はあるんですが、こちらのものには貝殻が装飾してあり立てられた木には日付も書かれています。奥には線香をお供えした跡もあります。」

宇佐市によりますと、ペットの墓地化が問題となっているのは、宇佐市長洲の海岸です。
周防灘に面した一角で、人通りはあまり多くない場所だといいます。

宇佐ごみゼロクラブ 速見 正次代表:
「この辺に毛布とかこたつ布団の端々が出ていて、放置したらダメと思い、引き上げると骨が出てきた。これは普通の漂着物じゃないなと」

ボランティアで市内の海岸を清掃している速見さん。3月中旬に墓地のようなものを発見し、市に報告しました。この他にも数カ所あるとみられています。

宇佐市 生活環境課 河合 長彦課長:
「勝手に公共用地を使っているということもありますし、動物の死骸をそういうところに置くというのは犯罪に抵触する可能性もあると思っています。」

宇佐市では、ペットの死骸は一般廃棄物として処理していて、今回の問題は軽犯罪法や県の「美しく快適な大分県づくり条例」に違反するのではないかと指摘します。

海岸を管理する大分県は、「今後墓地が増えないよう市と連携し、看板を設置するなど注意喚起をする」と話しています。

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