シティ・グローバル・ウェルス・インベストメンツが2022年半期見通し「好況の名残の中での投資」を発行

2022年前半の厳しい状況の後で、シティはポートフォリオの品質と回復力に焦点を当て、今後何が投資家を待ち受けているかについて検討

ニューヨーク--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- シティ・グローバル・ウェルス・インベストメンツは本日、2022年半期見通し報告書「好況の名残の中での投資」を発行しました。この半期ごとの報告書は、世界経済、市場、地政学上の急速な変化に関するシティの見通しを示します。

2022年前半は、投資家にとって特に困難な時期となり、不確実性と懸念が増大しました。COVID-19による閉鎖、前例のない景気刺激策、サプライチェーンの稼働停止、ロシアのウクライナ侵攻がいずれも重大な課題をもたらす中で、世界経済は過去数年にわたる一連のショックに耐えてきました。これらのショックの最も明白な結果はインフレであり、これは、成長が鈍化して景気刺激策の縮小が個人消費に打撃を与える中で起きています。シティは、米国の消費者物価上昇率はすでに最悪期を過ぎ、2023年には3.5%前後に低下すると見込んでいます。

シティ・グローバル・ウェルスの最高投資責任者兼投資グローバルヘッドのデビッド・バイリンは、次のように述べています。「先進国全体において、消費者物価が過去数十年を上回る速さで上昇しています。これに対応して、政策立案者はCOVID-19に見舞われた際に実施した財政出動と金融緩和策を撤回しています。この動きを先導しているのは米連邦準備制度理事会(FRB)で、年間ベースで過去最大となる利上げを示唆しています。景気が後退するか、持続的な成長が実現するかは、FRBの対応によって決まると思われます。経済は、金利の上昇を耐えることはできますが、流動性の突然の低下には耐えられません。」

「投資家の様子見は、市場でタイミングを計るようなものです。うまくいくことはめったにありません。私たちは、投資家が現在直面しているような困難なマクロ環境下で結果を改善できる可能性があるものは、全額投資のポートフォリオだと考えています。」

「現金泥棒」を打ち負かす

現金の保有者にとって、インフレの影響は痛切です。マイナスの実質金利は「現金泥棒」のようなもので、毎年密かに購買力を奪っていきます。このためシティ・グローバル・ウェルスは、余剰キャッシュを抱えている投資家は時間の経過と共により貧しくなる可能性が高いと警告しています。

シティ・グローバル・ウェルスは債券の魅力が再び高まったと考える

最近の金利上昇は、余剰キャッシュを保有している投資家にとって朗報です。米国債利回りは、過去1年間ですべての年限にわたり2倍の水準に上昇しました。これにより、債券は多くの種類の投資目的にとって意味のある資産クラスになりました。

シティ・グローバル・ウェルスでは、現在の金利水準の債券はポートフォリオにインカムと分散化の両方の要素を加える可能性があると考えています。地方債、米国投資適格債、米国優先証券、一部の新興国の米ドル建て債はすべて、現在の水準では魅力的です。

止めようのないトレンド

シティ・グローバル・ウェルスが指摘する「止めようのないトレンド」、すなわち複数の領域で永続的な変化を生み出す多年にわたる強い力は、2022年の半期見通しでも引き続き中心的な柱となっています。このトレンドにはデジタル化と、西洋から東洋への経済力の継続的なシフトに対応するアジアの台頭が含まれます。

デジタル革命はいまだ道半ば

2022年には、多くのグロース志向の投資が苦戦しましたが、シティは世界を再形成している抵抗し難いデジタル・ディスラプターへの長期投資の魅力も目にしています。企業が生き残って繁栄するために、この破壊的なプロセスを受け入れる必要があるのと同様に、投資家はポートフォリオにおいてこれを追求するべきです。

2022年にはデジタル・ディスラプターの株価が下落する中で、シティはクラウド、アイデンティティー、データ・セキュリティーを含むサイバーセキュリティーのほか、決済サービス・サブセクターのリーダー企業への選別的なエクスポージャーを通じてポートフォリオの保有資産を追加することができると考えます。決済サービスは、収益性と高配当利回りが一般的であるフィンテック内で中心的な存在です。適切な投資家向けには、シティはベンチャーキャピタル、グロース・エクイティ、ヘッジファンドのマネージャーによるデジタル化関連戦略を選好します。

アジアの台頭:G2二極化が加速

シティは、米中の対立から利益を得る立場にある地域プレーヤーを含むアジアの継続的な台頭に対するエクスポージャーを模索しています。ロシアに対する姿勢の米中間の相違は、世界の2つの経済大国間の重大な競争、すなわち「G2二極化」の最新の進展にすぎず、この競争は、貿易、金融市場、テクノロジー、軍事力、外交上の影響力など、多くの異なる分野で展開されています。中国は、国内のCOVID-19問題に多くの労力をそがれているものの、自国およびその周辺の地域で支配的な大国になろうとしています。

シティ・グローバル・ウェルス・インベストメンツの最高投資戦略責任者兼チーフエコノミストのスティーブン・ワイエティングは、次のように述べています。「私たちは、最も必要性の高い商品をより多く生産することに資本を割り当てて、モノ不足の世界に適合してきました。世界経済が嵐を乗り切ることができると考え、将来的に予測されるリスクと潜在的な機会に対応するために、2022年には戦術的な資産配分に重要な調整を加えました。2022年も半ばに差し掛かり、多くの投資家は意思決定ができずに活動を停止しています。ポートフォリオを動かさず、過去数年間の状況に合わせたポジションを取ることが投資家にとって最大のリスクであることに変わりはなく、最終的には、グローバルな分散度の高い資産配分を通じて完全に投資することが今後も最善の行動となります。私たちは、犠牲の大きい特定の過ちを避けながら、今こそ積極的な行動を取るべきだと考えています。」

シティ・グローバル・ウェルスの2022年半期見通し報告書の全文、要約版、短い動画、その他の資料はこちらでご覧ください。

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