渡辺喜美氏去就定まらず 比例模索「諦めず努力」

渡辺喜美氏

 今夏の参院選で改選となる無所属の渡辺喜美(わたなべよしみ)参院議員(70)は15日、去就が定まらないまま国会閉会を迎えた。立候補の意向は変わらず、いずれかの政党から全国比例での出馬を模索している。公示まで1週間に迫る中、渡辺氏は取材に「第三極となる政治勢力をつくるため、諦めずに最後の努力をしている」と語った。

 参院本会議後、会派控室で岸田文雄(きしだふみお)首相らの各派あいさつ回りを出迎えた渡辺氏。「景気後退時には必ず政変がある。ぜひ対策を」と迫ると、岸田首相は「渡辺先生の言葉には重みがある。同じ内閣で仕事をした縁もあり、しっかり受け止めて努力する」と応じた。

 具体的な出馬表明が遅れていることに、渡辺氏は「現在進行中だ。相手があるので、私の一存では話せない」と繰り返した。一方で「期待していただいている皆さんには、やきもきさせてしまいおわび申し上げる」と述べた。

 参院選に向けては、生活費の高騰を問題視。「一番効き目がある政策は、自公政権には絶対にできない消費減税だ。外部からてこの原理を働かせる」と主張した。

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