コロナ後遺症で目立つ咳や倦怠感、味覚障害の症状…3カ月超続くケースも 福井県が第6波感染者の受診状況調査

第6波のコロナ後遺症の症状

 新型コロナウイルス感染症の後遺症について、福井県は6月15日、県内の流行第6波の感染者のうち少なくとも126人が後遺症とみられる症状を訴えて医療機関を受診したとの調査結果を明らかにした。第6波の県内感染者3万3547人(10日現在)の0.3%に当たる。症状はせき、倦怠感が目立ち、福井県保健予防課の担当者は「感染後の療養期間が終わった後も体調不良が続く場合は、かかりつけ医を受診してほしい」と呼びかけている。

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 調査は、県内309医療機関を対象に5~6月に行い、244機関から回答を得た。この結果、88機関が後遺症の治療経験があり、第6波では男性44人、女性82人の計126人が受診していた。年代別では30代が31人で最も多く、40代25人、50代23人、60代17人、20代16人と続いた。

 126人のうち、120人は療養期間終了後3カ月以内に改善したものの、10代2人を含む6人は3カ月を越えて症状が長引いた。

 主な症状を複数回答で尋ねたところ、せき32%、倦怠感26%、味覚障害13%、息切れと嗅覚障害各9%、抑うつ5%、集中力低下4%、脱毛と手足のしびれ各1%だった。県によると、第1波から第6波までの全体をみても、せきや倦怠感、味覚障害が多いという。

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