「体験型」が趣旨 8月7日 若い力で「頸城の祭典」  「くびき野フロンティア」が企画

 3年ぶりに行われる頸城区の夏のイベント「頸城の祭典」(8月7日、同実行委員会主催)が、若い人たちの企画により新しく生まれ変わろうとしている。「子どもたちに大きな夢を持ってもらい、何でも見聞きできる体験型イベントに」と趣旨を話している。

 コロナ禍による中止を挟み、3年ぶりとなる祭典の企画を練っているのは、同区出身の20~60代で構成する「くびき野フロンティア」。経営者やアーティスト、ダンス指導者ら多彩なメンバーで、代表の村松卓弥さん(39)が中心となって活動。もともとは同団体で新しいイベントを企画していて、NPO法人くびき振興会(望月博理事長)に相談したところ、同祭典の企画を任された。

くびき野フロンティアのメンバーの似顔絵(「頸城の祭典」で似顔絵を描く作家が来るという)
「頸城の祭典」と花火のチラシを持ってPRする村松さん

 テーマを「夢、希望、野望」とし、子どもたちに仕事の楽しさや魅力を感じてほしいと、主に体験型イベントを企画している。同団体のメンバーが活動する男性ユニット「Rafvery(ラフベリー)」とのデュエットやバックダンサー体験、美容師やパン作り、そば打ち、ユーチューブ教室、消防の放水などさまざまな職業体験を計画している。

 キッチンカーなどの屋台やクラフト・ハンドメード雑貨、スケートボードやBMXのアクティブスポーツ体験も。会場は希望館だけでなく、百間町近辺に広がりを持たせる。地域活動団体の発表や抽選会はこれまで通り予定している。

 また午後8時から、20年ぶりという「花火打ち上げ」を復活。現在、「くびき野フロンティア」で花火提供者を募集し、クラウドファンディングで出資者を募っている。出資者には頸城中生徒が制作したオリジナルラベルの「純米かたふね」を贈呈し、会場で数量限定販売する。

頸城中生徒一人一人が制作した「かたふね」の色とりどりの花火ラベル

将来や仕事など生かしてほしい

 村松さんは「学生や子どもたちに楽しんで、こういう人が頑張っているんだということを見て知って、将来やりたいことや仕事をかなえてほしい」と意義を話している。

 「頸城の祭典」は8月7日午前9時から午後7時まで、花火は同日午後8時から。出店や花火の協賛の問い合わせなどは村松さん(電080・8842・2828、ファクス025・530・7056、電子メールdanran@at.wakwak.com)へ。

◇2年休み再出発若い発想に期待 くびき振興会

 くびき振興会の橋本博太事務局長は「企画がマンネリ化する恐れもあったので、2年休んだ後でリニューアルのいい機会。若い方に来ていただけるならお願いしたい」と託した理由を話した。

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