放課後児童施設に本 田中書店(都城)が寄贈

三股町の放課後児童施設たいよう前で開かれた田中書店の図書贈呈式

 県内の放課後児童施設に本を贈ろうとインターネットを通じた募金活動(クラウドファンディング)を行っている都城市の田中書店(田中義久社長)が、寄付金で購入した本の寄贈を始めた。7月末までに三股町と宮崎市の計3事業者に贈る予定。
 初の寄贈となったのは、学校法人相愛学園(温水玲子理事長)が同町樺山で運営する児童発達支援・放課後等デイサービス施設「たいよう」(23人)と「ひなた」(11人)。施設に児童書計50冊、利用児童に1人千円分の図書カードを送った。総額は8万円。
 たいよう前の駐車場で9日に開いた贈呈式には児童や職員らが出席。同書店の田中佑輝店舗統括マネジャー(32)は「北海道から沖縄まで多くの人が寄付してくれた。本を読んで知識を付け、誰かの役に立つ人になって」とあいさつ。施設側を代表し温水智久統括が「この本はたくさんの人から集まったお金でプレゼントされた。大切に読もう」などと児童に呼びかけた。
 同書店は3月、クラウドファンディング専用サイト「キャンプファイヤー」を通じて寄付を呼びかけ96人から56万円の寄付を得た。現在も期間を設けて寄付を集めている。

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