店のスタッフ
「すごく新鮮なエダマメですが…」
農家
「いいものを消費者に提供したい。S級(最高級)のエダマメを準備した」
農家自ら「最高級」と自慢するこのエダマメ。広島市安佐南区 川内地区の新しいブランド野菜「かわうちのち」の第1弾です。
16日、広島市西区の「無印良品 広島アルパーク」で発売イベントがありました。買い物客は、塩ゆでした試食品を味わっていました。
試食した人
「おいしい。いつも食べているものより、すごく味がしっかり感じて、すごく本来のエダマメのおいしさ」
値段は、1袋500円。市価の2倍もしますが、訪れた人たちが買い求めていました。
川内若農家の会 上村隆介代表
「少し高い値段で売っているが、川内を守るために始めたブランド」
この新ブランド「かわうちのち」。企画したのは、地区の若手農家のグループです。
柴田和広記者
「朝6時すぎ、川内若農家の会の上村代表の畑です。1袋500円のエダマメには、どんなこだわりがあるのでしょうか?」
上村隆介代表
「しっかりプックリと実がなっているが、1粒ペチャっとした豆があったら取り除く。いいものだけを選って出していく」
品質の良さを追求する理由が、この土です。
上村隆介代表
「水はけがすごくよくて、しっかりおいしく、甘く、風味が強いエダマメができてる」
川内地区は、広島菜 発祥の地ですが、その伝統を支えるのが近くの太田川から流れこんだ砂壌土という砂まじりの土です。しかし、宅地化が進み、農地はかつての3分の1以下に減っています。
上村隆介代表
「このいい土を残していけないのは、すごく残念。『かわうちのち』を立ち上げて、これから川内を売り出していこうと」
イベントのお客さんの中には飲食店の関係者もいました。
飲食店関係者
「このエダマメ、すごくおいしいので、いろんな人にすすめたい」
― 1袋500円は高いが?
「あー、そこは値段、度外視ですね。もっと売り場が増えればいいと思う」
このエダマメ、JAを通じて来週から本格的な販売が始まる予定です。