根尾昂の投手転向について、元中日ドラゴンズ投手・山本昌の意見は?

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東海ラジオ『大澤広樹のドラゴンズステーション』(月~金17:15~17:57)6月10日の放送で、プロ野球解説者の山本昌氏が、根尾昂の投手転向発表について意見を述べた。山本氏は「(今の根尾が投げるボールは)ピッチャーのボールではないことは間違いない」と指摘した。

山本氏は、根尾が投げた1軍の2試合、2軍の1試合を見て「ピッチャーのボールでないことは間違いない。ただ、150キロ投げられる素質は素晴らしい。現状、ピッチャーで通用するかといったら、正直、私は厳しいと思う。ただ、これから先、ピッチャーとして練習して、例えば、腰がぐっと入るとか、ボールを前で離せるようになるとか、いろんな要素が絡んで、150キロ+αが出てきて、プラスいい変化球を一つ覚えたら変わる」と話した。

そして「(今は)まっすぐの質もそうだが、空振りを取れる変化球がない。フォークボールを投げるときの腕の振りが鋭くなるとか、重心がぐっと入るとか。そうなってくれば、ピッチャーとして通用する。今マウンドに上がっている姿を見ると、ピッチャーとして使っていくのは厳しい。しかし、今からピッチャーとして専門的にやるなら、可能性はある」とした。

また「1軍に置いておきながらは厳しいと思う。バッターが1塁ゴロを打ったら、ピッチャーは反射的に1塁に走る。それがまだできない。守備の連係プレーなど、覚えなきゃいけないことは多い。ピッチャーの練習はランニングが主。リリーフピッチャーは毎日ピッチング、ローテーションピッチャーも週一で投げる。そこに入ってくれば、ぐっと変わる可能性はある。そっちのほうに賭けたのでは。一流の素材。今はピッチャーの球ではないが、これから投手練習をちゃんとやって、空振りが取れる真っすぐ・変化球、ファールが取れる真っすぐ、それらが出てくれば可能性はある」

「しかし、バッティングはよくなってきている。外野守備のときのスローイング、あのレーザービームを見せられると、ライト前ヒット1塁ランナーは3塁に行けない。それも含めて『もったいないあ』という気もする。先発ローテーションピッチャーとして、これから10年、彼が投げるには、もう2皮むけないと」と、意見を述べた。

大澤広樹のドラゴンズステーション

放送局:東海ラジオ

放送日時:毎週火曜~金曜 17時15分~17時57分

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