衆議院小選挙区7→6に 現職議員ら“危機感” 広島

16日政府の審議会が勧告した衆議院選挙の区割り改定案。

県内にある7選挙区が1つ減る案に現職議員らは危機感を募らせています。

新たな区割り案では7選挙区から6選挙区に減少します。

詳しく見ていくと現在4区と5区に分かれていた東広島市や呉市などが統合され新しい4区に。

東広島市などと一緒に4区だった安芸区は安佐北区などと同じ新3区、府中・坂・海田の3町は岸田総理の地盤1区に新たに加わることになります。

改定案を受け取った岸田総理大臣は…

岸田総理大臣「一番早いタイミングは秋の臨時国会をやるとしたならばそのタイミングが一番早くということになると考えます」

選挙区が変わる有権者たちはー

府中町民「全然知らなかったです。勉強します」

新4区呉市民はー

呉市民「東広島と生活感が呉は違うと思うので、その点も考えるのが難しい」

呉市民「同じ党の立候補の関係がどうなるかは気になる」

戸惑いは有権者だけではありません。

現在の県内小選挙区選出の衆議院議員は7人。選挙区が1つ減少することで、与野党内での候補者調整が今後必要となります。

県内唯一の小選挙区選出、野党議員 佐藤公治衆議院議員は…

立憲民主党 佐藤公治衆議院議員「(選挙区が)物理的に広くなったことは時間が必要になる。やはり活動の仕方をこれからみんなと相談して考えて行く」

自民党の寺田稔衆議院議員は今回の区割り改定について…

自民党県連会長 寺田稔衆議院議員「県全体でも私の第5選挙区でも(人口減少が)進んでいますので減ること自体はやむを得ない。基本的な戦い方としてはしっかりと地元を耕していく地域の人との絆を作っていく(ことは変わらない)」

また、県内の自民党幹部はー

自民党県連 中本隆志会長代理「国会議員の先生が今のままの選挙区では出られない状況。その調整や、またそれをどのようにするのかということが、まずは第一に心配」

湯崎知事は「人口減少・大都市への一極集中が進めば,人口が少ない地方には議員定数が十分に割かれず地方の実情が国政へ反映しにくくなる」と危機感を表しています。

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