フェルスタッペン、シーズン序盤にF1タイトル争いを危惧したと明かす「これ以上リタイアしないよう集中しなければ」

 現世界王者のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、2022年にタイトルを防衛するチャンスはすでになくなったと、新シーズンの3戦目の時点で危惧していたことを認めた。

 フェルスタッペンはバーレーンとオーストラリアでリタイアを喫しており、その2戦では彼の最大のライバルであるフェラーリのシャルル・ルクレールが優勝した。メルボルンの後、ルクレールはフェルスタッペンに対し46ポイント差を築いていたことになり、フェルスタッペンはドライバーズ選手権で6位と低迷していた。

 しかしその後のルクレールは、首位を走行していたアゼルバイジャンGPを含め、相次ぐインシデントに見舞われた。一方のフェルスタッペンは5戦で4勝を上げ、完全に逆転を果たした。

 フェルスタッペンは現在150ポイントを獲得してレッドブルのチームメイトのセルジオ・ペレスに21ポイント差をつけており、タイトル獲得の野望が急速に衰えつつあるルクレールとは34ポイントの差がある。この逆転劇の早さはフェルスタッペンにとっても驚きだった。

2022年F1第8戦アゼルバイジャンGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が優勝

「シーズンの始まりではレースを終えることができなかったのだから、分からないものだ」とフェルスタッペンは今週、ポッドキャスト『Talking Bull』で語った。

「マシンは優れているかもしれないし、そうではないかもしれない。結果としては競争力のあるマシンだったようで、チャンピオンシップを争えるようになった」

「でも2回のリタイアの後、僕は46ポイント差をつけられていた。『タイトル争いの望みはない。なくなってしまったんだ』という感じだったし、少なくとも追いつくためにはすごく長い時間がかかるだろうと思った」

「その後ほぼ3戦のうちにチームとして僕たちは立ち直り、今はふたりとも上位にいる。とても満足しているけれど、言うまでもなく状況がすぐに変わることは分かっているから、気を引き締めていかないといけない」

「もちろんコンストラクターズとドライバーズ選手権で首位にいるのは素晴らしいよ。でもまだ先は長い。チームとしてプッシュを続け、できる限り最大限のポイントを獲得していく必要がある」

「これまでのところ、開幕からの数戦は少々目まぐるしくてクレイジーだった。これ以上リタイアしないように集中しなければならない。すでに2回のリタイアは多すぎる」

2022年F1第3戦オーストラリアGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がトラブルでリタイア

 次の挑戦は、今週末モントリオールで開催されるカナダGPで連勝を維持することになるだろう。

「モントリオールにはしばらく行っていないから、コースがどうなっているか戻って目にするのが楽しみだ」とフェルスタッペンはレッドブルのレースプレビューで語った。

「かなりユニークなレイアウトだし、路面がどうなっているのか興味がある。今週末にマシンの調子が上がることを期待しているよ」

「モントリオールにいくのはいつも楽しみだ。とても美しい都市だし、バクーで1-2フィニッシュを決めた後だからね。同じ結果を出してカナダから出発できたら素晴らしいだろう」

2022年F1第9戦カナダGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)

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