神奈川・平塚と寒川結ぶ「ツインシティ橋」 23年度に都市計画手続き完了 知事が方針

黒岩祐治知事(資料写真)

 神奈川県平塚市大神地区と相模川対岸の寒川町倉見地区を結ぶ新橋「(仮称)ツインシティ橋」の事業計画を巡り、黒岩祐治知事は17日の県議会本会議で、新橋を含む約1.7キロ区間について、2023年度中に必要な都市計画手続きを完了させる方針を示した。自民党の藤代優也氏の代表質問に答えた。

 県によると、4車線で整備することが決まり、先行して整備している西側の約0.5キロ区間を含め、関係機関との調整を進めて23年度中に都市計画手続きを完了させる。

 知事は新橋の整備に関し「(倉見地区への)新幹線新駅の誘致を目指すツインシティのまちづくりを進める上で重要な交通基盤」と説明。都市計画完了後に「用地取得に向けた調査などに着手する」と述べた。

 圏央道の開通で、湘南・県央エリアを南北に貫く交通網が整備され、企業立地などが活発になっている。こうした状況を踏まえ、知事は「東西の軸となるツインシティ橋を含む路線の必要性は一層高まっている」と述べた。

 知事が会長を務める県東海道新幹線新駅設置促進期成同盟会は、5月に倉見地区への新幹線新駅設置の早期実現を求める要望を取りまとめた。今後、JR東海などに要請活動を行う。

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