「eスポーツ」から学ぶ体験プログラム 子どもたちの体と心を養う

「eスポーツ」が盛り上がりを見せる中、子どもたちが安心に健全に取り組める環境づくりも必要になっています。eスポーツから体づくりやチームワーク学ぶ体験プログラムを取材しました。

応援の熱気に包まれ、レーシングゲームで対戦する子どもたち…。広島・神石高原町に2年前、開校した全寮制の小学校「神石インターナショナルスクール」です。

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1年生から5年生の児童およそ40人が、3日間の「eスポーツプログラム」を体験しました。とはいえ、ゲームを使った活動は、最終日の17日が初めて。プログラムでは、▽健康な体づくりのほか、▽チームワーク力など精神面を育成する内容も重視されています。

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子どもたち
「ボックス取って!」「ナイス!」

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学年混合の4チームに分かれて勝敗を競いました。

プログラム初日は、食べ物が体に与える影響などについて学ぶ「食育」です。健康を考えたランチメニューを子どもたち自ら開発しました。

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2日目は、「計画する力」や「問題解決力」「集中力」などを培ってもらおうと、さまざまなフィールドワークが用意されました。

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神石インターナショナルスクール 5年生
「チームワークでみんなとコミュニケーションを取ることが勉強になった」

4年生
「勝って喜ぶうれしさがあふれて、すごく楽しい」

講師としてプログラムを考えたのが、eスポーツ国際団体の岡本紗代さんです。

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プログラムのほとんどがゲームから離れた内容…。岡本さんは、子どもたちがまずは安心して健全に取り組める環境づくりが必要だと考えています。

eスポーツ国際団体「GEF」 岡本紗代さん
「メンタルヘルスやフィジカルヘルスのことを考えるのは、すごく大切だと思って案を出した。安全な環境でスクリーンやインターネットをどう使ったら良いか学んでもらいたいなと」

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eスポーツがこれからさらに普及していくと予測される中、プログラムを通して、心と体の健康を保つ大切さやその方法を学んでほしいと企画されました。

岡本紗代さん
「このプログラムをいろんな学校に広めていって、コミュニケーションやチームワークなど、人生において大切なスキルを学んでもらいたい」

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学校は、今後もeスポーツを取り入れた活動を検討しています。

― 岡本さんのeスポーツ国際団体「GEF」が、教育機関でプログラムを実施したのは世界で初めてだそうです。ゲームの操作だけでなく、スポーツとして教育に生かす動きは進みそうです。

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