糸魚川市能生の「大王あじさい園」でアジサイの花が見頃の時期を迎えている。純白を基調に色とりどりの約1500株が、高台の各所で咲き誇り、日本海の大海原、弁天岩の風景と調和している。
同園は、故・大王武さんが1985(昭和60)年から丹精してきた。2004(平成16)年に亡くなって以降は、親類の恩田正身さん(74)が遺志を継承。「大王あじさい園を守る会」の世話人を務め、有志と協力して運営、整備してきた。株数は年々増えている。
開花の時期や色は、品種や土壌などの違いで変化に富む。交配の結果、青と紫の2色に分かれた珍しい花もある。園全体では、26日ごろまで楽しめそう。
今期は、遊歩道や休憩所付近の土木作業に力を入れた恩田さん。「ぜひ、皆さんに眺めてほしい」と願った。
17日は、雨上がりの晴れ間に色合いが増した。初めて訪れた上越市の男性(50)は「近くにこんないい所があるとは」と驚き、写真に収めていた。