マリナーズ・アップトンが昇格 エンゼルス戦に「6番・左翼」で出場

日本時間6月18日、マリナーズは34歳のベテラン外野手、ジャスティン・アップトンをAAA級タコマからメジャーへ昇格させたことを発表した。アップトンは今季がエンゼルスとの5年1億600万ドルの大型契約の最終年だったが、開幕ロースターに残ることができず、開幕前に解雇。5月下旬にマリナーズとメジャー契約を結び、マイナーAAA級で調整を続けていたが、古巣エンゼルスとの5連戦の第2戦でメジャー昇格が決まり、「6番・レフト」でスタメンに名を連ねている。

アップトンはメジャー通算1828試合に出場して1748安打、打率.262、324本塁打、1000打点、151盗塁、OPS.814をマークしている強打者。シルバースラッガー賞3度、オールスター・ゲーム選出4度の実績を誇るが、145試合に出場して打率.257、30本塁打、85打点、8盗塁、OPS.808を記録した2018年を最後に100試合以上に出場したシーズンは1度もなく、OPSも2019年が.724、2020年が.711、そして昨季は.705と下降線を辿っていた。

エンゼルスはブランドン・マーシュやジョー・アデルといった若手外野手を抱えていたこともあり、打撃の低迷に加えて守備にも難を抱えるアップトンは構想外に。一時はジャレッド・ウォルシュとプラトーンを組む対左投手用の一塁手としての起用も検討されたが、アップトンが一塁の守備に適応できなかったこともあり、このプランも白紙撤回となった。結局、エンゼルスにアップトンの居場所はなく、開幕前に解雇。しばらく無所属の状態が続いたが、5月下旬にマリナーズと契約した。

AAA級タコマでは12試合に出場して打率.200、2本塁打、6打点、OPS.666という成績。マリナーズはミッチ・ハニガーとカイル・ルイスの離脱、ジャレッド・ケルニックの不振によって外野手の攻撃力に不安を抱えており、アップトンの昇格を決めた。左翼のジェシー・ウィンカーと右翼のテイラー・トラメルが左打者のため、今後は対左投手用の外野手もしくは指名打者として起用されるケースが多くなりそうだ。まずは古巣エンゼルスを相手にどんな活躍を見せるか注目される。

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