ブリュワーズがロレンゾ・ケインをDFAに 現役引退の可能性も

日本時間6月19日、ブリュワーズは36歳のベテラン外野手、ロレンゾ・ケインをDFAとしたことを発表した。高校生になって初めて野球を始めたケインにとって、この日はメジャーリーグでのサービスタイムが10年に到達する節目の日だった。ケインのDFAは、デービッド・スターンズ編成本部長、クレイグ・カウンセル監督、そしてケインの三者会談によって決められたという。「まずは家族と話し合うつもりだ」と語っており、このまま現役引退となる可能性もありそうだ。

ケインは2004年のドラフトでブリュワーズから17巡目(全体496位)指名を受けてプロ入り。2010年にメジャーデビューを果たしたが、同年オフにザック・グレインキー、ユニエスキー・ベタンコートとのトレードでアルシデス・エスコバー、ジェレミー・ジェフレス、ジェイク・オドリッジとともにロイヤルズへ放出された。

ロイヤルズ移籍後はセンターのレギュラーに定着し、2014年のリーグ優勝と2015年のワールドシリーズ制覇に貢献。2015年は打率.307、16本塁打、72打点、28盗塁、OPS.838というキャリアハイの成績を残し、自身初のオールスター・ゲーム選出を果たした。2018年からは5年8000万ドルの大型契約で古巣ブリュワーズに復帰し、自身2度目のオールスター・ゲーム選出。しかし、2019年以降は下降線を辿り、今季はここまで43試合に出場して打率.179、1本塁打、9打点、2盗塁、OPS.465にとどまっていた。

ケインは「野球を始めたのは高校1年生のときだった。最初は全てを借りなければならなかった。10年以上もメジャーでプレーできるなんて、これ以上望むものはないよ」とコメント。「身体は少し休む準備ができている」とも話しており、現役引退について家族と相談する期間も含め、すぐに他球団と契約する可能性は低そうだ。「他のチームと契約するのか、それとも完全に引退するのか、家族としっかり話し合いたい」と今後の方針を明らかにした。

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