偽名バレていた…逃走13日、指名手配の男を熊本で逮捕 浦和パチンコ店強殺未遂「私がやった」容疑認める

浦和署=埼玉県さいたま市浦和区常盤

 勤務しているパチンコ店で同僚の男性従業員2人を殴って、現金を奪ったとして、従業員の男が指名手配された事件で、埼玉県警浦和署は18日、強盗殺人未遂の疑いで、さいたま市浦和区本太3丁目、パチンコ店員の男(24)を熊本県内で逮捕した。「私がやったことに間違いはありません」と容疑を認めているという。

 逮捕容疑は5日午前7時45分から同7時52分ごろにかけて、さいたま市浦和区高砂1丁目、パチンコ店「パチンコプラザラ・カータ浦和店」で同僚の男性従業員2人の頭をハンマーで殴り負傷させ、店内に保管してあった現金を奪って逃走した疑い。

 同署によると、男が熊本市内のビジネスホテルに宿泊していることが分かり、18日午前11時ごろ、ホテルをチェックアウトした際に同署員が声をかけ、敷地内の駐車場で逮捕した。抵抗する様子はなく、素直に応じていたという。逮捕時はリュックサックを持っていて、中には多数の1万円札があった。車はレンタカーだった。

 男は犯行後、JR浦和駅から電車で東京駅まで移動していた。その後の詳細な足取りは不明だが防犯カメラの映像などから新幹線などの鉄道機関を主に利用し、九州の3~4県に行っていたとみられるという。各滞在先のホテルには偽名で泊まっていて、使っていた偽名で照会をかけたり、聞き込み捜査から居場所を突き止めた。

 男はパチンコ店から現金約1100万円を奪って逃走しており、この現金の一部を使って生活していたとみられる。同署は犯行に及んだ経緯や逃走中の足取り、潜伏先についても調べる。

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