宮迫博之、芸人本格復帰宣言「劇団をつくって舞台をしたい」 牛宮城は値上げラッシュで大苦境

元お笑いコンビ・雨上がり決死隊の宮迫博之(52)が19日、都内で行われた音楽と笑いのフェス「YATSUI FESTIVAL!2022」に出演。芸人として久々の舞台を踏んだ。主催者のエレキコミック・やついいちろう(47)と相方の今立進(46)、片桐仁(48)の〝エレ片〟とHi―Hiの上田浩二郎(48)を合わせた5人でコントでは、観衆を爆笑の渦に。公演後は囲み取材に応じ「こういったことは動いていきたい。劇団をつくって、舞台をしたいという思いがある」と本格復帰を宣言した。

芸人としての久々のステージとなった「やついフェススペシャル歌合戦」。宮迫は登場後、持ちネタの〝宮迫です〟のポーズを決めたが「緊張がエグいです。過呼吸がエグい…」とつぶやき、目が泳ぐ。MCのやついから「観客と目を合わせてくださいよ」とツッコまれた。

山口智充との音楽ユニット・くずの「全ての声が力になる」を独唱。曲の締めでジャンプした瞬間、右腕にはめていた数珠(じゅず)が外れ吹っ飛んだ。「闇営業を伝えるワイドショーで、この曲がよく流れていた。すべてを振り返り、みそぎを済ませるという意味で…」との選曲だったが、やついから「数珠が飛んだってことは、許さないってことじゃないですか?」と指摘されると、ステージ上でひざをつき「もう許してください。みそぎを終わらせてくれ!」と絶叫懇願した。

宮迫自身が「本当に数年ぶり」と振り返るコント舞台。歌合戦の緊張とは対照的に、キレッキレの動きで笑いを取り「めちゃめちゃ楽しいな!関係者見てください!」との本音も。公演後の囲み取材では「気持ちいいですね!楽しかった。テンションが上がりすぎて、倍以上の時間がかかった」と、舞台を後にするのが名残惜しそうだった。

コントの台本もすべて宮迫が考えたといい、さび付いていない笑いの腕に確かな手応えも感じた。「こういう機会に声をかけてくれて実現した。勉強してやっていこうと思っています」と、芸人としての血が騒ぎ始めたようだ。

フェスでは、3月に渋谷に開店した焼肉店「牛宮城」の特製弁当を販売。定価2000円の弁当が100個売れたというが「奮発しすぎた。本当は2500円で売らなければならなかった…」と経営者の顔も見せる。店の予約は盛況だというが「(食材の)値上げで仕入れが大変。開店時と比べて、ひくほど変わっている」と、値上げラッシュで苦境に。それでも、久々に生で浴びた大声援に満足していた。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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