栃木県初進出となる会員制大型量販店「コストコ壬生倉庫店」（栃木県壬生町）のメディア向け内覧会が19日、開かれました。新規入会を希望する人を対象とした「早割」が受け付け中とあって、店舗入り口付近はすでに大混雑。そんな人たちの熱気に圧倒されながらも、店内に恐る恐る初「潜入」をしました。案内をしてくれたのは、「ベリーロープライス」と連呼するケン・テリオ日本支社長（63）。23日のオープンを前に、お買い得のトイレットペーパーなど日用品から、数千万円もするダイヤの指輪まで、壬生倉庫店の品ぞろえを詳細にリポートします。
■駐車スペースがない
午後1時40分に駐車場（807台）を訪れて最初に驚いたのは、すでに満車状態だったこと。オープン前日までの新規入会の年会費千円OFFの「早割」会員登録をする人たちがたくさん訪れていました。入り口近くに多くの登録ブースが設置されていましたが、黒山の人だかりです。
午後4時時点で、「待ち時間は約1時間程度」と案内するスタッフ。関東地方で唯一、コストコ未進出だった栃木だけに、県民の期待値の高さが表れていました。まだオープンもしていないのに。
■いよいよ入店
「オープンに合わせて、たくさんのワクワクする商品をそろえました」。コストコホールセールジャパン（川崎市）のテリオ支社長の案内で店内に踏み入れると、まず最初に現れたのは大型テレビ。4K映像を8Kに変換できる。なんだかよく分からないが、とにかくすごいらしい。
続いて、コストコが「ワオアイテム」と呼ぶ、新規オープンのびっくり商品がたくさん並んでいました。椅子型のスピーカーや、ドライブを疑似体験できる「レーシングシミュレーター」など。3Dプリンターは約9万7千円でした。
■コストコといえば
家電を抜けると、巨大なクマのぬいぐるみがベンチに座っていました。サイズは2メートル超。「自宅に置ける場所があるのだろうか」といぶかりましたが、定番の人気商品との説明が…。大型は無理な人のために、小型？も用意されていました。
■ダイヤの指輪の価格は
そうこうしているうちに、宝飾品コーナーが登場しました。フランクミュラーやロレックスなど高級腕時計が陳列されたショーケースには、ダイヤの指輪も。値段は2千万円。商品はまだありませんでしたが、ゴールドバーも販売する予定とのことです。
ティアラ（380万円）やパールのテディベア（125万円）など、クラクラしてきました。
■ハワイ定番お菓子も
続いて案内されたのは、お菓子コーナー。コストコが世界共通で販売する商品のほか、おかきなども並びます。ハワイ土産として人気の「ホノルルクッキー」やゴディバなども「特別価格です」（テリオ支社長）。
■3600品目
商品は3600品目とのことですが、国内外のブランドとともに、自社ブランド「カークランドシグネチャー」製品など、多種多様な品物がそろえられています。ゴルフのパターや焼酎、ワイン、栃木産米、世界各国のチーズ、ジーパン、下着、長靴、化粧品、トイレットペーパー、眼鏡…。
人気のカナダグースのダウンの値段は、この時点では非公表でした。サウナ小屋や車で引けるログ小屋までありました。
■バックヤードにも潜入
テリオ支社長が「最も大切にしている」と胸を張るのが、食品の安全衛生。厨房（ちゅうぼう）をガラス張りにし、食品製造過程を「見える化」しています。手指の消毒とキャップを被った上で、私たちメディアもバックヤードを見学しました。
巨大なパン焼き器やチキン焼き器、すしロボットなど、裏の裏まですべて見て回りました。搬入口から冷蔵冷凍の保管場所、厨房までの導線がつながっており、効率性を重視したつくりになっていました。ちなみに、すしロボットは、完全全自動で「どのマシンよりも速くすしをつくれる」そうです。
■注意点
店舗内には調剤薬局もあります。ただし、許認可がオープンには間に合わず、薬の販売は7月1日以降にずれ込むとのことです。
■支社長メッセージ
壬生倉庫店のオープンにあわせ、壬生町近郊を中心に300人を雇用したとのことです。商圏は車で1時間半〜2時間で移動できる範囲を想定しています。オープンを前に、テリオ支社長は「栃木に出店したいと何年も前から視察で訪れていました。地元に愛される店作りをしたいです」と熱っぽく話していました。
壬生倉庫店の生井雅浩（なまいまさひろ）倉庫店長（39）は「想定を大幅に上回る方々に入会していただきました。待ち望んでくれていたんだと伝わってきました」と笑顔を見せました。
■オープン日
23～26日は午前8時開店ですが、混雑状況で早まる可能性があるとのことです。混雑緩和のため、名字の頭文字によって、入店可能日が異なります。
