ドジャースに大打撃 ベッツが右肋骨のヒビで故障者リスト入り

日本時間6月20日、ドジャースはムーキー・ベッツを右肋骨のヒビにより10日間の故障者リストに登録したことを発表した。ベッツは日本時間6月16日のエンゼルス戦で守備時にコディ・ベリンジャーと衝突した際に右肋骨を痛めたとみられている。ベッツ自身とデーブ・ロバーツ監督はともに「2週間ほどで復帰できるのではないか」と楽観視しているが、復帰時期は今後の回復状況次第。強打のリードオフマンを失うことになり、ロバーツ監督は「間違いなく大きな痛手だよ」と嘆いた。

ベッツは日本時間6月18日のガーディアンズ戦にスタメン出場する予定だったが、直前になって出場を回避。レントゲン検査を受けたが、このときは骨に異常は見つからなかった。翌日の同カードにもスタメン出場予定だったものの、再び出場回避。ベッツが痛みを訴えたため、今度はMRI検査を受け、右肋骨にヒビが入っていることが判明した。

ベッツは「単なる打撲だと思っていたんだ」とコメント。「試合に向けて準備をしていたときに患部の状態がどんどん悪くなっていった。検査を受ける必要があると感じた。レントゲン検査で異常が見つからなかったときは安心したし、試合にも出るつもりだったんだけれどね」と故障者リスト入りまでの経緯について語った。

今季のベッツはここまで60試合に出場して打率.273、17本塁打、40打点、6盗塁、OPS.884をマーク。レッドソックス時代の2018年にMVPを受賞しているが、今季もMVP候補の1人に挙げられていた。ロバーツ監督はよく「ドジャースの攻撃はベッツ次第」と話しており、実際にベッツが打率.193、わずか2本塁打と調子を落とした6月にはドジャースは15試合で7勝8敗と苦戦を強いられている。

ベッツ不在のあいだ、ドジャースはクリス・テイラー、エディ・アルバレス、ザック・マキンストリーらを起用しながらその穴を埋めていくことになる。ただし、ロバーツ監督はチーム外部からの補強を検討していることも明かしており、今後数日のうちに何らかの動きがあるかもしれない。

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