女性運転手の雇用拡大目指し バス会社の女性社員の挑戦!

© 奈良テレビ放送株式会社

 全国的に運転手不足が問題となっているバス業界。そんな中、女性運転手の雇用拡大につなげようとバス会社の女性社員が、あることに挑戦しています。

教官
「準備できたら行きましょうか。」

大川さん
「車内後方よし、左後方よし、右後方よし、発進よし。」

教官

「まずは外周をぐるっとまわります。」

慣れない操作に苦戦しながらも大型バスを運転するのは、奈良交通株式会社入社4年目の大川真由子さん(25)です。普段は、社内誌の作成や取材対応などを行う広報担当として働いています。そんな大川さんが大型バスの免許取得に奮闘する理由は…

奈良交通株式会社 総務人事部広報担当 大川真由子さん
「この挑戦を決めた理由は、バス業界の女性運転者数が少ない現状がありまして、女性運転者の雇用を拡大したいと思いこの挑戦を決めました。」

女性バス運転手協会によりますと、全国のバス運転手に占める女性の割合は、わずか1.8%。慢性的な運転手不足を解消するため、いま、女性運転手の雇用が注目されているといいます。

県内で唯一、大型バス免許が取得できる奈良交通自動車教習所によりますと、新型コロナの影響で運転手の採用を行わない事業者も多く、昨年度にバスの免許取得を希望した生徒数は、その前の年度の半数近くに減少したといいます。こうした中、運転手不足を解消しようとする動きが…

奈良交通自動車教習所 統括次長 山本敦郎さん
「トラック業界とかバス業界からの要望というのが大きくありまして、試験を受けるための受験資格の緩和が今年の5月13日からだった。」

これまでは、21歳以上で普通免許保有3年以上が経っていないと受験することが出来なかった大型バスの免許。しかし、道路交通法の改正で5月13日からは特別な教習を受けるという条件で、19歳以上、普通免許保有1年以上の人が受験できるよう資格が緩和されました。

教習所 山本さん
「コロナ禍によってバス業界は事業が縮小されたり、または拡大できないという様々な事情があったと思うんですけども、社員である大川さんが取り組んでおられますが、女性のドライバー、女性運転者の採用を当社では積極的に行っておりますので、ぜひともチャレンジいただけたらと思います。」

奈良交通では、現在19人の女性運転手が活躍しているといい、育児世代が働きやすいデイタイムの勤務体系や営業所における女性専用施設の設置など、女性が活躍できる環境づくりに力を入れています。「運転手といえば男性」というイメージを変え、女性も活躍できると訴える大川さんには、もうひとつ、伝えたいことがあるといいます。

大川さん
「普段は業務中に月に1~2回程度運転したらいいくらいでして、運転はあまりしない方です。」

普段、車の運転をあまりしない自分だからこそ、バスの免許を取得することで挑戦をためらう人の背中を押すことができるのではないかと、大川さんはきょうも大きなハンドルを握ります。

大川さん
「まだまだこの大きいバスを運転することに不安や怖さもあるのですが、みなさんに少しでも背中を押せるようにこれからも頑張っていきたいと思いますので、温かく見守っていただきたいと思います。」