栃木県内の百貨店などでお中元商戦が本格化している。宇都宮市宮園町の東武宇都宮百貨店宇都宮本店5階の「お中元大ギフトセンター」は20日、品定めする客が次々と訪れた。新型コロナウイルス下、贈答品を直接届ける動きが戻りつつある。
同百貨店は16日にギフトセンターを開設した。定番の宇都宮餃子(ぎょーざ)から、益子町産のパイナップルまで幅広い県産品をそろえるなど約800点を7月19日まで並べている。例年より夏の暑さが厳しくなるとみて、ゼリーなどの水菓子を増やしたという。
開設から5日間の売り上げは昨年から約1割増えた。催事課の田井勉(たいつとむ)担当課長(46)は「対面で届けたいと思う人が戻ってきている」と手応えを語る。
高根沢町、飲食業大滝博(おおたきひろし)さん(72)は「娘の嫁ぎ先や友人に贈る品を探しに来た。自分でもおいしそうと思える物を贈りたい」と話した。
福田屋百貨店も来月25日まで全店に特設会場を設け、県産品のほか、恒例の都道府県産品特集として、青森県の魚介類や菓子などを扱う。