神奈川県の黒岩祐治知事は20日の県議会本会議で、県施設の男性用トイレの個室にサニタリーボックス(汚物入れ)を速やかに設置する方針を明らかにした。ぼうこうがんなどの影響で使用した尿漏れパッドの処分に苦慮する患者らの悩みに応えるのが目的。公明党の谷口和史氏の代表質問に答えた。
県によると、サニタリーボックスが用意でき次第、県庁と県所管の各保健福祉事務所、かながわ県民センターに設置する。その後、順次他の県施設に拡大を予定している。
知事は「がん患者が自分らしい日常生活を送りながら、安心して治療に専念できる環境を整えていく」とし、「市町村の施設や民間企業にも設置が広がるよう働きかける」と答弁した。