専大学食の味を再現 学生が企画、川崎発の「黒門カレー」 パッケージも「らしさ」デザイン

「専大黒門カレー」の開発に携わった川口さん(左)と塚平さん=川崎市多摩区の専修大学生田キャンパス

 専修大学生田キャンパス(川崎市多摩区)の学生食堂の味を再現したレトルトカレー「専大黒門カレー」が発売された。学生が企画し、購買会の運営企業と食堂が連携して人気メニューの味として開発した。学生たちは「レシピを基に、専修大学のカレーに近づけた。パッケージからも専大らしさを感じてほしい」と話している。

 開発のきっかけは、経営者などの話を聴き、学生がリーダーシップを身に付ける「専修リーダーシップ開発プログラム」。昨年度、学生と購買会を運営する企業「専大センチュリー」で新商品を作る課題があり、その中で「食堂とコラボレーションしてはどうか」とのアイデアが出た。学生約100人にアンケートを行った結果、「食品や飲料」が多くの票を集めたため、人気のカレーを選んだ。

 生田キャンパスの食堂「レストランVIEW」は1977年に開業。中でもカレーは「40年以上続く味として知られ、昔から変わらないメニュー」として有名という。

 レシピを基に具材を再現し、食品事業などを手がける「日本製麻」(本社・神戸市)に製造を依頼。マッシュルームとやわらかな牛肉が特徴で、デミグラスソースを思わせる上品な甘さがあり、少し辛さも加えた製品が出来上がった。パッケージも学生がデザインし、専大らしさを出そうと同大のシンボル「黒門」を入れた。

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