地産地消エネルギーでブルーベリー栽培 相模原・緑区の休耕田活用 観光農園がオープン

ソーラーシェアリングを手掛ける山川社長=相模原市緑区青野原

 相模原市緑区で、農地で発電しながら作物を育てる「ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)」の取り組みが進められている。休耕田に支柱を組み、地上3メートルほどの場所に太陽光パネルを設置、その下で観光客向けのブルーベリーを育て、日の光を発電と農業生産で共有する仕組みだ。運営する「さがみこファーム」(同区)代表の山川勇一郎さん(46)は「エネルギーの地産地消を広めて持続可能な社会にしていきたい」と話す。

 同区青野原の国道413号沿いに広がる計約5300平方メートルの休耕田だった土地に、支柱に支えられた太陽光パネルが計1165枚が並ぶ。年間の発電量は一般家庭約80軒分の年間使用量に相当するという。その下に33種類1100本のブルーベリーが育てられ、18日にブルーベリーの観光農園「さがみこベリーガーデン」としてオープンする。

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