アルファロメオがダブル入賞。周冠宇は自己ベストの8位「悔しいレースが続いたからご褒美のように感じる」/F1第9戦

 2022年F1カナダGP決勝で、アルファロメオのバルテリ・ボッタスは7位、周冠宇は8位だった。ふたりは8位と9位でフィニッシュしたが、7位フィニッシュのフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)がボッタスに対する防御の際に複数回方向転換を行ったとして5秒加算のペナルティを受けた結果、アルファロメオのふたりの順位がひとつずつ繰り上がる形になった。

2022年F1第9戦カナダGP 周冠宇とバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)

■バルテリ・ボッタス(アルファロメオ・F1チーム・オーレン)
決勝=7位
11番グリッド/タイヤ:ハード→ミディアム

 今日のレースには満足してもいいと思う。特に全体を通じて良いペースを示せたことを考えるとね。ダブル入賞はいつだっていいもので、このところ厳しいレースが続いただけになおさらだ。そして、何よりも重要なのは、周囲のクルマと互角に戦うことができ、シーズン開幕当初のレベルまで戻ってきたのを確認できたことだよ。

 僕自身のレースについては、厄介なことは何もなかった。ハードタイヤでスタートして、その後はすべてが文句なしに運んだ。セーフティカーのタイミングも理想的で、「今日はツイてる!」って感じだったよ。僕自身、コース上ではとてもいい感じで走れたし、ジョウ(周冠宇)もいいレースができて良かった。彼はすごくペースが速くて、今週末は大いに自信を得たと思う。

2022年F1第9戦カナダGP バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)

■周冠宇(アルファロメオ・F1チーム・オーレン)
決勝=8位
10番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ハード

 僕にとってもチームにとっても、すごくいい週末だった。8位という結果にも大満足だよ。F1ではこれまでのベストフィニッシュだからね。

 今日はドライビングに関しても戦略に関しても、あらゆることをうまくやりきった。しばらくの間、ランス(・ストロール)を抜きあぐねたものの、それでも週末全体としてはクリーンで、急速な進歩を示すことができた。自分たちの持てる力と、このクルマのポテンシャルをすべて引き出せたと思う。このところ悔しいレースが続いていたから、トップ10フィニッシュはいいご褒美になったよ。

 このサーキットでは初めてのレースだったけど、予選ではトリッキーなコンディションの中でキチンと仕事ができて、今日もいいペースで走れた。これならポイントを争えるという確信があり、実際にそうなったんだ。サーキットだけでなく、ファクトリーで働いているみんなも喜んでくれると思うし、僕自身も超ハッピーだよ。これまでの仕事とここ2、3週間の進歩がもたらした結果であり、僕らはこれを受けるに値する。今後のレースでもこの調子を維持したい。これからが本当に楽しみだ。

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