「回復のめど立たず」杉戸・古谷町長が辞職へ 4期目途中、道半ばの事業も きょう辞職願い提出

古谷松雄氏

 埼玉県杉戸町の古谷松雄町長(71)は、6月定例議会最終日の20日、体調不良を理由に7月31日付で辞職する考えを表明した。昨年6月に4選を果たし、任期は25年7月25日までだった。後任を決める町長選は8月2日告示、7日投開票の予定で日程調整している。

 町議会全員協議会後の議場で、古谷町長は「4期目の町政運営を全力でまい進してきたが、パーキンソン症候群多系統萎縮症と診断され、回復のめどが立たず辞任を決意した。任期途中での退任となることを心からおわび申し上げる」と述べ、「東武動物公園駅東口通り線整備・旧杉戸小跡地活用事業など重点施策の道筋をつけたが、道半ばの事業もある」と悔しさをにじませた。21日に須田恒男議長に辞職願を提出する予定。

 古谷町長は1999年、杉戸町議に初当選し、3期目途中の2009年に町長選に立候補して初当選した。昨年5月から今年5月まで町村会長を務めていた。

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