西肥バスのダイヤ改正不評 来春再び見直しへ 佐世保

 定例佐世保市議会は20日、一般質問が始まり、5人が登壇。西肥自動車(西肥バス)が3月に改正した路線バスのダイヤについて、市は、利用者から利便性の低下を指摘する声が出ており、同社が来春に見直す方向で検討していると明らかにした。
 永田秀人議員(市民ク)に杉本和孝企画部長が答えた。
 市によると、同社は運転手不足などを理由にダイヤを改正。全体の運行本数を従来より約16%減らした。一方、市南部などで登下校に合わせた運行が従来よりも早い時間に設定され、通学や部活動の時間確保に影響が出ているという。
 路線バスを巡っては、市は2019年に市営バスの路線を西肥バスへ集約し、一体化する再編を実施した。また、市地域公共交通持続化実施計画を策定し、事業者に運行本数確保や交通網維持などを求めている。
 杉本部長は、ダイヤの見直しについて「西肥バスと協議している」と答弁。一方、即時の見直しは路線全体の調整や運転手確保などが必要で「困難」との見方を示し、来春の改正を視野に協議を続けるとした。
 一般質問に先立つ本会議では、中央公園の管理運営に関する議案を全会一致で可決した。


© 株式会社長崎新聞社