伊藤沙莉、千葉雄大監督作「あんた」で「SSFF&ASIA 2022」ジャパン部門ベストアクターアワード受賞の快挙!

WOWOWが開局30周年を記念して行ったプロジェクト「アクターズ・ショート・フィルム」の第2弾で、ショートフィルム「あんた」で主演を務めた伊藤沙莉が、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア(SSFF&ASIA)2022」でジャパン部門ベストアクターアワードに輝いたことが発表された。

今回、WOWOWが開局30周年を記念して行ったプロジェクト「アクターズ・ショート・フィルム」の第2弾では、千葉雄大監督・脚本の「あんた」のほか、青柳翔、玉城ティナ、永山瑛太、前田敦子の俳優5人が、25分以内のショートフィルムで監督に挑戦。世界から6000本超のショートフィルムが集まる「SSFF&ASIA」のグランプリ、“ジョージ・ルーカス アワード”を目指した。

ジャパン部門ベストアクターアワードは、男女問わずその年の部門エントリー全作品の中から、1人だけにおくられる「最優秀俳優賞」。WOWOW作品が同賞を受賞するのは今回が初となる。受賞作「あんた」を含む全5作品は、6月26日深夜1:00からWOWOWプライムで再放送が決定。 WOWOWオンデマンドでは絶賛配信中だ。「SSFF& ASIA 2022 セレモニー」の模様を追加した 「アクターズ・ショート・フィルム2 ドキュメンタリー(特別版)」も 6月26日深夜0:00に放送される。

伊藤は今回の受賞にあたり、「このたびはこのような有難い賞を受賞させていただき、大変うれしく、光栄に思っています。正直、まさかの展開に驚いていますが、スタッフの皆さま、そして何より千葉雄大監督に感謝しています」と率直な心境を明かし、「千葉さんが『あんた』に込めた思いや考えをただひたすら共に作ることで共有し、共に届けられたらいいなと思って務めさせていただきました。話し方など、私と千葉さんの普段のニュアンスが結構入っていたのでそのおかげでナチュラルでいられたんじゃないかなと思っています」と撮影を振り返る。

そして、あらためて「千葉さんの作品でこの賞をいただけたことが、本当に心の底からうれしいです。あんたとあんたの関係性はとてもすてきですし、それを描いた千葉さんもすてきです。有難くいただきつつ、この賞はシェアハピです。『あんた』を生んでくれてありがとう」と千葉への感謝の思いを語った。

一方、千葉は「監督させていただいた身としても、一俳優仲間としても本当にうれしく思います。数々の賞を取られている伊藤さんですが、この賞が彼女にとって思い出に残る賞になっていたら、なおうれしいです」と喜びを伝える。

加えて、「伊藤さんにご出演いただいたシーンはドキュメンタリーのように撮りたかったので、会話の流れが自然にできるよう整えたつもりです。あとは、台本に書かれていなくても、その場で起こったことを切り取りました。僕が何も言わずとも、伊藤さん演じる女の優しさ、切なさ、包容力、描かれていない紡いできた時間を表現してくださったので、痺れました」と伊藤の表現力を称賛し、「また一緒に面白いことできたらいいですね。とりま、おめでとう」とメッセージを寄せた。

スナックの雇われママの男(沖田修一)が思いをはせるのは、キャンプを楽しむ女(伊藤)と男(千葉)。恋人でもなく、友人というには軽すぎ、でも家族にはなれない。近くにいるのに遠く感じる。1人でも平気だと思っていたはずなのに込み上げる寂しさ。一生続くはずだった関係は、男の一言によって徐々にひずみが生まれていく――。

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