2022年はカタール・ワールドカップが開催されるW杯イヤー。
そこでカタールW杯を前に、過去の大会から「最高にかっこいいユニフォーム」をお届けしたい。今回はちょうど20年前のこの時期に熱戦を繰り広げていた2002年日韓W杯から11着をご紹介しよう。
カメルーン
カメルーン代表 2002 Puma ホーム
選手:パトリック・エムボマ
当初は前代未聞の袖なし「ノースリーブ・ユニフォーム」として使う予定だったが、国際サッカー連盟(FIFA)からの許可が下りず。結局、黒い袖を付け足して半袖ユニフォームとして使用した。もっとも、これはこれで格好よい仕上がり。
ウルグアイ
ウルグアイ代表 2002 L-Sporto ホーム
選手:アルバロ・レコバ
編み上を採用したクラシック・スタイルだが、これはウルグアイが優勝を飾った1930年の第1回ワールドカップで着用したユニフォームに着想を得たもの。胸中央のメーカーロゴはFIFAが定める「メーカーロゴのサイズは20平方センチメートル以内」という規定に違反したため、グループステージ2戦目以降は布で覆い隠す措置が取られた。
スペイン
スペイン代表 2002 adidas ホーム
選手:カルレス・プジョル
お馴染みのレッドを基調とし、各部をイエローで彩るスペイン国旗色。同じadidasでも袖のディテールはチームごとに異なり、スペインは右袖に国旗(国章なしの市民用旗)を付ける。エンブレム上の国名Españaは、2000年代前半の一時期のみ配したスタイルだった。
メキシコ
メキシコ代表 2002 atletica ホーム
選手:ヘスス・アレジャノ
サプライヤーのatleticaはメキシコのスポーツブランドで、2000年前後に代表チームのサプライヤーを担当。A代表の担当から外れた後も、五輪代表のユニフォームを手掛けている。メキシコといえば90年代のアステカ模様のユニが有名だが、それとは正反対ともいえるシンプルなグリーンが美しい。
フランス
フランス代表 2002 adidas アウェイ
選手:ヴァンサン・カンデラ
グループステージ敗退という残念な成績だったため、やや印象の薄いキットかもしれない。ホワイトを基調としたアウェイは、国旗色の2色で彩る袖のスリーストライプスが映える。シャツ全体で国旗のトリコロールを表現したデザインだった。
イタリア
イタリア代表 2002 Kappa ホーム
選手:アレッサンドロ・デル・ピエロ
Kappaが投入した新機軸のKOMBATシャツ、いわゆる“ピチユニ”が衝撃を与えた。エンブレムは1999年に同ブランドとのサプライヤー契約と同時に、オールドスタイルの盾形国旗ワッペンに変更。強い伸縮性の最新素材とシンプルでクラシックな外観のギャップもまた興味深い。
イングランド
イングランド代表 2001 Umbro ホーム
選手:デヴィッド・ベッカム
日韓W杯といえば、ベッカム人気とこのユニフォームをセットで思い浮かべる人も多いだろう。セントジョージクロスをイメージさせるレッドの垂直ストライプが新鮮なデザイン。W杯欧州予選の終盤に投入され、そのまま本大会でも使用した。
アイルランド
アイルランド代表 2001 Umbro ホーム
選手:ナイアル・クイン
イングランドと同様にW杯欧州予選から継続して本大会で使用したキット。光沢感のある生地にシンプルだが効果的な配色は、アイルランドでも歴代屈指の好デザイン。アディショナルタイムの同点弾で引き分けに持ち込んだドイツとの劇的な一戦が思い出される。
日本
日本代表 2002 adidas ホーム
選手:松田直樹
ホスト国として迎えた記念すべき日韓W杯は、日本が世界に誇る富士山をテーマにしたユニフォームで臨んだ。デザインは比較的シンプルで、近年の日本代表ユニフォームに求める声が多い要素でもある。W杯当時は日本サッカー協会(JFA)のスポンサーであるコンビニエンス・ストアでも販売していたが、今となっては信じられない光景である。
アルゼンチン
アルゼンチン代表 2002 adidas ホーム
選手:ガブリエル・バティストゥータ
当時のadidasのテンプレートに基づいたデザインだが、実にアルゼンチンらしい一着。中央はスカイブルーのストライプを走らせる伝統のスタイルを踏襲しつつも、全体的にはモダンな印象を与える。色の美しさに感嘆したユニフォームだった。
ドイツ
ドイツ代表 2002 adidas ホーム
選手:ミロスラフ・クローゼ
ドイツ国旗色の一つであるゴールドをほとんど使わず、ホワイトとブラックがメインのデザインは80年代以前のユニフォームを彷彿とさせる。決勝戦でブラジルに敗れ準優勝に終わったが、力強さを感じさせるこのユニは、EURO2000の惨敗から立ち直ったドイツの復活を印象付けた。