糸魚川市小滝地区の高浪の池「ヒーリングガーデンたかなみ」で19日、初めて結婚式が執り行われた。ミャンマー出身のゾウラットさん(34)とキンピョンイーさん(28)の夫妻が友人らの祝福を受け、大自然の中で式を挙げた。
二人は来日6年目。就労に当たり小滝地区での勉強会に参加、研修を受けるなどした。現在、ゾウラットさんは技能実習生、キンピョンイーさんは労働者として市内事業所に勤務している。
今回、同地区で長くミャンマーからの人材受け入れを支援してきた伊藤壮一さん(54)が仲人役を務め、有志による結婚式が実現した。花で彩った手作り式場を広場に設けた。
ジューンブライドは晴天に恵まれ、同郷の友人、同施設スタッフ、勤務事業所の代表ら約30人が参加した。新郎は純白のタキシード、新婦はウエディングドレスに身を包んで入場。指輪交換し、永遠の愛を誓った。
祝辞で事業所代表は、熱心な仕事ぶりに感謝し「本当に良い縁。末永くお幸せに」と喜んだ。
人生の大きな舞台に「どきどきする。日本でこんな大きなパーティーができるのは夢のよう。(母国の)家族も喜んでくれている」とゾウラットさん。ウエディングドレスが憧れだったキンピョンイーさんは「とてもうれしい。イメージ通りの式」と感激した。
仲人役の伊藤さんは
「何よりお天気になって良かった」と胸をなで下ろし、二人の幸せな様子を見守った。