川崎・チッタに首都圏最大級野外ギャラリー 全長450メートル、大型看板17面使いアーティスト支援

作品展示を予定するスペース=川崎市川崎区のチネチッタ周辺の通り

 JR川崎駅前の複合商業施設「ラ チッタデッラ」敷地内に今秋、全長約450メートルの首都圏最大級の野外アートギャラリーが登場する。建物の壁の大型看板17面に、アーティストと公募のイラストを展示する。新型コロナウイルスの影響で発表の場が減ったアーティストを支援し、街中を盛り上げる初の試み。チッタグループは「好きな絵を見つけてもらい、アートと出会うきっかけになってほしい」としている。

 チッタグループは、川崎区に映画街があった1950年代には街中で宣伝を行い、近年では国内最大級のハロウィーンイベント「カワサキ ハロウィン」を開くなど、継続して街を盛り上げてきた。

 今年、同グループの創業100周年に合わせ、新型コロナの影響で展示・発表の場を失ったアーティストの支援を決めた。次の時代を担うアーティスト発掘も目指す狙いで2002年の「ラ チッタデッラ」オープン時に設置した最大縦約8メートル、幅約12.5メートルの大形看板を活用する。

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