今井美樹がナレーション 紅花文化を守り継ぐ人々の姿 4年の歳月をかけて記録 「紅花の守人」公開決定

紅花についての長編ドキュメンタリー映画「紅花の守人」が、9月3日より劇場公開されることが決まった。

中近東からシルクロードをへて中国に渡り、日本に伝わった紅花(べにばな)。皇室で珍重されたその色は、明治時代に入り化学染料が台頭したことや、第二次世界大戦中に国によって栽培を禁止されたことにより、継承の危機に瀕していた。「紅花の守人」は、手間ひまを惜しまずに栽培された紅の染料からごくわずかな紅色しかとれないという、利便性から遠く離れた紅花の文化を、いつくしみながら守り継ぐ人々の姿を、4年の歳月をかけて記録した。

ナレーションを務めたのは、映画「おもひでぽろぽろ」で紅花農家へ手伝いにいくタエ子の声を担当した、歌手で女優の今井美樹。監督は、「世界一と言われた映画館」など山形を舞台に数々の映像作品を発表している佐藤広一が務めている。

公開された予告編では、本編と同様に今井美樹がナレーションを担当。紅花を栽培する”守人たち”の姿が、山形の雄大な自然とともに描き出されている。

今井美樹、佐藤広一監督、山形県民謡「紅花摘み唄」を唄った朝倉さやかのコメントも発表された。発表されたコメントは以下の通り。

【コメント】

■今井美樹(歌手/女優、本作ナレーション)コメント
「30年前、タエ子ちゃんと一緒に出会った紅花。
あの時、美しい紅が丁寧に愛情いっぱいに注がれて生まれることに私はとても感動したのでした。
あれから30年経ち、再び紅花と再会することになりました。
記憶の中の懐かしい光景が、今現在も、手をかけて愛を持って紅花を守り続けていらっしゃる皆さんの姿と重なりました。
はるか昔、長い旅をして辿り着いた紅花のストーリー。
人々がなぜ紅花に魅了されるのか、あの美しい紅の虜になるのか。
紅花を守り、その歴史を紡ぎ続ける方々のまっすぐな姿がそれを教えてくれます。
伝統が引き継がれて現れる、美しい紅に秘められた物語。
ぜひご覧ください。」

■朝倉さや(シンガーソングライター、本作唄)コメント
「山形県民謡「紅花摘み唄」「最上川舟唄」を歌わせて頂きました。
山形の魅力がつまった大好きな民謡です。県花でもある紅花の歴史と今。
そして携わる方々の思いを今作で知り、山形の素晴らしさを改めて感じました。」

■佐藤広一(本作監督)コメント
「かつて紅花は高貴な色として珍重されてきました。しかしその手仕事の大変さから、全国に点在する【紅花の守人たち】は、いまは数少ない存在となっています。本作では守人たちによって「紅」が生み出されるまでの大変貴重な手作業と、紅花への愛情あふれる日常を垣間見ることができます。」

【作品情報】
紅花の守人
2022年9月3日(土)より、ポレポレ東中野ほか全国順次公開
配給:株式会社UTNエンタテインメント
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