「エムバペは金なんかどうでもいい」PSG会長、レアル拒否を説明する

レアル・マドリーへの移籍を希望していたキリアン・エムバペの慰留に成功したPSG。

そうしたなか、PSGのナースル・アル・ハライフィ会長が『Marca』のインタビューに応じた。

ナースル・アル・ハライフィ(PSG会長)

「(エムバペの決断はスペインで相当に批判されています。あなたの言い分と彼が選択した理由は?)

クラブとしてのレアル・マドリーには非常に大きな敬意を払っているし、偉大なクラブだ。

だが、キリアンは決して金のために契約更新を決めたわけではない。それがまず第一にある。

マドリーのオファーは我々を上回っていた。

彼は我々の選手であり、マドリー同様にイングランドのクラブ(の選択肢)もあった。だが、彼はPSGを選んだ。最後の瞬間まで彼や家族と金の話をしたことはなかった。

キリアンは何よりもスポーツ的なプロジェクトに興味があった。彼はパリジャンであり、フランス人だ。この街と国、クラブを代表するために残りたがった。

彼について言われていることはフェアではない。

金が一番大事なものではなく、勝ちたいし、スポーツ的なプロジェクトを求めている」

「(レアルのペレス会長によると、彼は10日前に心変わりした。彼が更新すると確信したのはいつ?)

マドリー側の発言は分からない。それが数日前なのか、1か月前なのか。

私は1年半前から彼が残りたがっていたことを知っている。

マドリーは彼はレアルでプレーしたがっていたと言っているが、それは事実ではない。

いま話題にしているのはマドリーが提示した最後のオファーについてだが、昨年夏に彼らは1.7~1.8億ユーロ(244~259億円)のオファーを提示した。

つまりはマドリーのオファーに彼の給与を加えると我々以上のものになる。

1.8億ユーロのオファーを拒否した時、私はいかれてると言われた。彼はフリーで退団するかもしれなかったからだ。

だが、私はキリアンが残留すると確信していたのでそうした。彼のことも家族のことも知っているし、彼の望みも分かっていた。

キリアンは非常にまじめでプロフェッショナル、プレーしたいし、勝ちたい。金はどうでもいい。

マドリーが失望しているのは理解できるが、エムバペをそう言うのはフェアじゃない」

オファー総額ではレアルのほうが高額であり、エムバペは金のためにPSGを選んだわけではないと説明。

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彼本人はレアル移籍という夢はまだあきらめていないと話しているが、レアルでプレーしたがっていたというレアル側の発言については事実ではないと否定したようだ。

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