福山雅治さん監修 「ピースブックリレー」動画公開 高校生と共同制作

福山雅治さんが監修、高校生と共同制作した動画「ピースブックリレー」の一場面

 高校生平和大使など国内外の高校生が核兵器禁止条約の意義や平和を訴える動画「ピースブックリレー(Produced by 長崎クスノキプロジェクト)」がインターネット上で公開されている。長崎市出身の歌手、福山雅治さんが総合プロデューサーを務める市の同プロジェクトの一環。
 高校生平和大使と高校生1万人署名活動実行委が制作し、昨年1月に公開した動画「ピースブックリレー」(現在非公開)は、福山さんの楽曲「クスノキ」に着想を得た。これを知った福山さんが「さらに多くの人に思いと行動力が伝わるようサポートしたい」と提案。福山さんが監修し、クスノキプロジェクトと高校生が共同制作した。
 動画は約15分。全国16都道府県の高校生と、平和大使と交流があるハワイ、韓国、ロシアの3カ国の高校生約120人が参加し、核兵器禁止条約の項目や核兵器廃絶と平和へのメッセージなどをスケッチブックに記した昨年の動画に、被爆樹木や参加者の現在のメッセージを加えた。
 参加した第23代高校生平和大使の大澤新之介さん(18)は「高校生が始めた取り組みを理解し、成果になるものを残してもらえて感謝している」と感想。企画は当初、核兵器禁止条約を広げるために始めたことから「(公開が)第1回締約国会議が始まる前の関心が高まっているタイミング。条約について知ってもらうきっかけになれば」と話した。
 福山さんは「国家間だけでは解決できない社会問題に対して、平和への願いを訴える10代の行動力にとても胸が熱くなった」とコメントを寄せた。
 動画は「長崎クスノキプロジェクト」ウェブサイトと長崎市公式ユーチューブチャンネルで公開中。

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