長崎IR海上輸送 高速船と遊覧船、4隻導入を計画 資金調達先の質問出ず

 長崎県が佐世保市のハウステンボス(HTB)への誘致を目指すカジノを含む統合型リゾート施設(IR)について、県は21日、IRと長崎空港を結ぶ海上輸送で、IR事業者が高速船と遊覧船を計4隻導入する計画を説明した。
 県議会総務委員会で川崎祥司委員(公明)に小宮健志IR推進課長が答えた。
 県によると、IRの年間来訪者は約673万人と試算。長崎空港を利用する来訪者のうち、約7割が大村湾内の航路を使うと想定している。
 高速船は60人乗りを2隻、130人乗りを1隻導入し、片道約30分で結ぶ。遊覧船は200~250人乗りを想定。大村湾内を片道約70分かけて航行する。
 一方、県はIRに協力する出資企業や金融機関を公表しておらず、計画の確実性が疑問視されているが、委員から資金調達先の質問はなかった。
 県は4月、国にIR区域整備計画を認定申請。認定の可否が出るのは秋以降とみられる。

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