TOYOTA GAZOO Racingがニュルに“復活”か。NLS第3戦にレクサスLC、トヨタGR86がエントリー

 6月25日、ドイツのニュルブルクリンクでNLSニュルブルクリンク耐久シリーズ第3戦『45. RCM DMVグレンツラント・レンネン』が開催されるが、2022年のADACトタルエナジーズ24時間レース開催後初のNLSに、日本から『Team TOYOTA GAZOO Racing』として2台がエントリーされている。

 TOYOTA GAZOO Racingにとって、ニュルブルクリンクへの挑戦はそのルーツと言えるGAZOO Racingの頃から「もっといいクルマづくり」の活動の原点とも言えるもの。ただ、2020〜2022年は新型コロナウイルス感染拡大にともなう渡航制限の影響もあり、挑戦は実現していなかった。

 そんななか、2022年のニュル24時間後初のNLSとなるNLS第3戦のエントリーリストが発表されたが、このなかに『Team TOYOTA GAZOO Racing』の名が記された。1台は244号車としてSP4クラス(2000cc〜2500cc)にエントリーするトヨタGR86。ドライバーには片岡龍也と佐々木雅弘の名が入る。

 もう1台はSP-PROクラス(3000cc以上のリストリクターが必要なクラス)にエントリーする345号車レクサスLC。こちらのドライバーには石浦宏明/松井孝允/片岡龍也の名が入っている。

 今回の活動が2023年ニュル24時間挑戦を見据えたものなのか、またどういったスペックの車両なのかはまだ不明だが、渡航制限が明け、日本人ドライバーの手によってTOYOTA GAZOO Racingがニュルに“復活”するのは朗報と言えるだろう。

 このNLS第3戦には他にもBMWモータースポーツがBMW M4 GT4の開発に向けた『M4 GT4コンセプト』を投入するなど、注目点が多いレースとなりそうだ。

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