放送批評懇談会、2022年5月度ギャラクシー賞月間賞を発表! / Screens

© 株式会社TVer

放送批評懇談会が、2022年5月度ギャラクシー賞月間賞を発表した。ギャラクシー賞は、日本の放送文化の質的な向上を願い、テレビ、ラジオの番組、関係者を顕彰。今年で59年の歴史を誇る。

ギャラクシー賞テレビ部門では、「ギャラクシー賞」活動の一環として、毎月自主的に番組を推奨する「月間賞」を選定。日常視聴に基づく「月間賞」受賞作と、各社からの応募作品を併せて審査を重ね、2023年6月初旬開催予定の贈賞式では、大賞をはじめとする年間の各賞が決定され表彰される。今月の月間賞は以下のとおり。

2022年5月度ギャラクシー賞月間賞

■「ふたりのウルトラマン」
日本放送協会、東京ビデオセンター、NHKグローバルメディアサービス
5月2日放送
ウルトラマンの誕生に深く関わった沖縄出身の二人の脚本家、金城哲夫と上原正三。若い二人の葛藤を通して沖縄を見つめる。彼らが本当に戦い取ろうとしたものは基地問題でも開発問題でもなく、沖縄というアイデンティティだったいうことを教えられる。5月に多かった沖縄関連番組のなかでも秀逸な変化球。

■「私のバカせまい史」
フジテレビジョン
5月6日放送
第1弾も面白かったが、第2弾も好調。たわしコロッケや財布ステーキなどインパクト大の「昼ドラ愛憎グルメ史」や、『犬神家の一族』歴代の「スケキヨの足」の考察など、マニアックすぎる視点が冴えている。バカリズムをはじめとした出演者たちのプレゼンも心得たもので、なによりも大真面目にふざけている感じがとてもよい。

■ETV特集「君が見つめたあの日のあとに~高校生の沖縄復帰50年~」
日本放送協会
5月14日放送
本土復帰前の沖縄で、カメラマンとして3万枚の写真を撮影した吉岡攻が、写真に写った当時の高校生たちを訪ねその後の人生を辿っていく。「本土復帰に期待したのは日本国憲法の中に入ることだった」と話す当時の高校生の思いは道半ばで、本土に暮らす人たちにどこまで伝わっているのだろうか。

■NNNドキュメント’22「生きる力神戸連続殺傷25年途絶えた手紙」
読売テレビ放送
5月22日放送
25年前、世間を驚愕させた神戸児童連続殺傷事件。残された被害者家族は今なお真相を求め苦悩の日々を送っている。少年Aから謝罪の手紙も来ていたが、手記出版などの出来事は遺族には激しい葛藤を引き起こした。世間からは忘れられた時間を埋める地元局の秀作。

※詳報は月刊誌「GALAC」2022年8月号に掲載予定。

【関連記事】読売テレビ『生きる力 ―神戸連続殺傷25年 途絶えた手紙―』がギャラクシー賞 5月度の月間賞を受賞

■放送批評懇談会について

1963年の発足以来、評論家、ジャーナリスト、マスコミ研究者などを会員に、各種の活動を展開している。「GALAC(ぎゃらく)」の編集・発行、優れた番組・CMを顕彰する「ギャラクシー賞」の選考・運営、メディア界の動きを解説するセミナーやシンポジウムの開催などを行っている。

過去の受賞作・ギャラクシー賞データベース