核禁条約締約国会議 NATO国の参加相次ぐも日本政府は参加せず 

21日から3日間の日程で開かれている締約国会議ですが、NATO加盟国などのオブザーバー参加が相次ぐ一方で、日本政府は参加を見送りました。

山口和政記者「会議が行われるウィーンの国連前です。続々と関係者や報道陣が会場へ入っていきます」

核廃絶へ、実効性のある議論となるのでしょうか。

オーストリアのウィーンで始まった核兵器禁止条約の締約国会議。

グテーレス事務総長「少数の国が核兵器を使用し、地球上のすべての生命を危険にさらすことは許されない」

核保有国の参加はゼロ。

一方でNATO=北大西洋条約機構に加盟するドイツ、ベルギー、オランダなど日本と同じ核の傘の下にある国がオブザーバーとしての参加を決断しました。

21日に行われた核兵器の非人道性についての会議には外務省・軍縮課長が出席していましたが・・・

山口和政「きのうの会議ではこのあたりに外務省の関係者の席がありましたが、きょうはその姿はありません」

唯一の戦争被爆国日本は「核保有国が参加していない」として出席しませんでした。

広島市の松井市長は「似たような状況の国々がオブザーバー参加している」として引き続き政府へ参加を求める考えです。

広島市 松井市長「(ロシアによるウクライナ侵攻の)状況を一刻も早く解消することが最優先の課題ではあるが、そのための解消方法は、人類が戦争や核兵器使用による破壊的な人道上の影響を過去のものとするために築き上げてきた努力を無にするものであってはならない」

現在行われている2日目の会議では、ドイツやノルウェーなどが演説するほか、保有国が核兵器を廃棄する具体的な手順などが議論されます。

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