ウクライナの子どもが描いた「キッズゲルニカ」 厚木に

会場を訪れた小林常良厚木市長にキッズゲルニカ「平和の絆」を説明する渡辺実さん(右)=同市中町のアミューあつぎ8階広場

 ウクライナの子どもたちが2017年に、自国のチェルノブイリ原発事故や日本の福島第1原発事故、さらに原爆などの悲劇を繰り返してはならないと願いを込めて描いた大型絵画「キッズゲルニカ 平和の絆」が厚木市中町のアミューあつぎ8階広場で26日まで展示されている。今後、市内の小学校2カ所でも飾り、子どもたちに平和の大切さを伝える。

 絵画は、縦3.5メートル、横7.8メートルの大きさで、所有する市民団体「キッズゲルニカ・ウクライナ」(渡辺実代表)の協力で、実現した。

 ゲルニカはスペイン北部の都市名で、ナチスドイツが1937年、ここを無差別爆撃したことに抗議の意味合いを込めて画家ピカソが「ゲルニカ」と題する絵を描いた。その後、同じ大きさのキャンバスに子どもたちが平和の絵を描く「キッズゲルニカ」プロジェクトが95年から、世界50カ国で進められてきた。

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