エリック・テン・ハフ監督が就任したマンチェスター・ユナイテッド。補強予算は1億ポンド以上が与えられているとはいうが、今の時代ではスター1名を獲得すれば終わってしまう額だ。
今回は『Planet Football』から「マンチェスター・ユナイテッドがフリーで獲得すべき7名の選手」をご紹介する。
クリスティアン・エリクセン
今季所属したクラブ:ブレントフォード
昨年夏に行われたEURO2020のピッチで心臓発作を起こした後、半年の療養を経て今年1月に復帰。プレミアリーグのブレントフォードに加入し、わずか数カ月間のプレーで数多くの感銘を与えるプレーを見せた。11試合の出場でありながらも1ゴール4アシストを記録しており、離脱に至った経緯とブランクを考えれば驚異的なリターンだ。
『Athletic』によれば、すでにマンチェスター・ユナイテッドは彼の獲得を検討しておりオファーを送っているという。もし加入すればブルーノ・フェルナンデスを大いに助ける存在、あるいはバックアップする存在となるだろう。
ただブレントフォードが彼をチームに残したいと考えているほか、古巣のトッテナムも獲得に動いているという。エリクセン自身はまたチャンピオンズリーグでプレーしたいと考えているそうだが…。
フロリアン・グリリッチュ
今季所属したクラブ:ホッフェンハイム
マンチェスター・ユナイテッドが今夏新しいセントラルミッドフィルダーを必要としているのは周知の事実だ。ポール・ポグバとネマニャ・マティッチが退団しており、人材が不足している。
その穴を埋める存在としてはフレンキー・デ・ヨングがそのトップターゲットではあるが、その彼をサポートする役割に完全なる適合を見せると思われるのがグリリッチュだ。
過去5年間をホッフェンハイムで過ごし卓越した守備力を見せた彼は、今季怪我や病気によって出場機会が限られたこともあって契約満了に。現在フィオレンティーナと交渉しているというが…。
コランタン・トリッソ
今季所属したクラブ:バイエルン
そして、もしフレンキー・デ・ヨングを獲得できないとなれば、間違いなくこのコランタン・トリッソは確保しておきたい選手だ。彼はバイエルンとの契約が満了を迎えており、現在残留と移籍を天秤にかけて考えているという。
ドイツではやや怪我に苦しんだ印象があるものの、中盤の様々なポジションに適合できて攻守に働ける選手であり、しかもまだ27歳と若い。今夏プレミアリーグへの移籍も考えているという報告もある。
古巣であるリヨンも彼の呼び戻しを検討していると伝えられるが、もしマンチェスター・ユナイテッドが接近したならば…考えは変わるだろう。
ウスマヌ・デンベレ
今季所属したクラブ:バルセロナ
昨年の夏にジェイドン・サンチョを獲得したとき、7300万ポンドもの資金は費やされたとはいえ、サイドアタッカーの解決策は見出されたと思われた。ただ結局そのポジションはラッシュフォードが不調、グリーンウッドは消え、マルシャルはもはや不合格で、アンソニー・エランガが務めることになった。
今マンチェスター・ユナイテッドはアヤックスのアントニーを獲得しようとしているが、今のところ6000万ユーロ以上の移籍金が求められているようだ。
もしそれが難しいのならば、やはりバルセロナを退団したウスマヌ・デンベレに再び手を伸ばすべきだろう。今チェルシー、PSG、ユヴェントスから注目されているそうだが、移籍金はかからない。
アンドレア・ベロッティ
今季所属したクラブ:トリノ
伝えられるところによれば、マンチェスター・ユナイテッドが今夏最も求めていた選手の一人がダルウィン・ヌニェスであったという。ただ、もちろん彼はリヴァプールに取られてしまった。
カバーニが退団し、マルシャルの去就も不透明な中、マンチェスター・ユナイテッドが必要なのはクリスティアーノ・ロナウドのバックアップとなるストライカーである。
その場合、アンドレア・ベロッティはいい選択肢になるだろう。彼はまだビッグクラブに所属したことはなく、ユナイテッドの誘いを無下に断ることも考えにくい。そして実力的にも申し分ない。
サム・ジョンストン
今季所属したクラブ:WBA
もし彼を取り逃すことになったらマンチェスター・ユナイテッドは痛い。彼は今夏のマーケットで注目されたゴールキーパーで、ユナイテッドの下部組織出身の選手でもある。獲得にも実際に動いていたようだが…。
彼は2018年にWBAへと加入し、それからの4シーズンでイングランド屈指のキーパーに成長した。『Sky』によれば、ユナイテッドはディーン・ヘンダーソンとトム・ヒートンが退団濃厚であり、その穴を埋める存在として彼を復帰させたいと考えていたそうだ。
ただジョンストンは現在クリスタル・パレスへの加入が間近になっているとのこと。やはり彼ほどの選手をバックアップとして獲得するのは難しい…。
ダナクセル・ザガドゥ
今季所属したクラブ:ドルトムント
毎年毎年センターバックの問題がクローズアップされるマンチェスター・ユナイテッド。ラファエル・ヴァランが獲得された今季もそうなるとは思わなかったが、結局同じことを繰り返している。
そして今、マンチェスター・ユナイテッドはパウ・トーレスやユリエン・ティンベルの獲得を狙っているとされるが、その価格はおそらく5000万ポンドを超える。そのため前線の補強を優先しているそうだ。
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それならば、ラルフ・ラングニック前監督が獲得を希望していたというザガドゥを狙う手はあるだろう。彼は怪我に苦しんでいる状況があったものの22歳と若く、サイドもこなせる。当たれば大きいはずだ。