「原点に返り使命果たす」 十八親和銀・山川頭取 就任後初、取引先向け説明会

新中期経営計画について取引先に説明する山川頭取=長崎市尾上町、出島メッセ長崎

 十八親和銀行(長崎市)は22日、4月1日の山川信彦頭取就任後初めての取引先向け会社説明会を長崎市内で開いた。山川頭取は、合併後初の単独の新中期経営計画(2022年4月~25年3月)を説明し「原点に返り、地銀としての使命を果たしたい」と述べた。
 新計画では、既存ビジネスの磨き上げと▽ビジネススタイル▽情報マネジメント▽人財▽組織-の四つの変革を重点取り組みとし「持続的な地域経済の成長」を掲げた。山川頭取は「単に銀行だけがもうけるのではなく、地方創生、SDGs(持続可能な開発目標)、子どもたちへの投資など地域への還元にも取り組みたい」と語り、若年層の金融リテラシー教育や企業のデジタル化支援などの取り組みを紹介。「国際情勢、社会、経済が不透明さを増しているからこそ、我々の存在価値が試されている」と締めくくった。
 説明会は新頭取の就任あいさつも兼ねて、8月末までに県内外の15会場計22回開く。この日は約300の取引先を対象に3回開いた。


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