新潟市民芸術文化会館(新潟市中央区)専属舞踊団「Noism」が、太鼓芸能集団「鼓童」との初共演舞台のリハーサルを公開

りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館(新潟市中央区)の専属舞踊団「Noism Company Niigata」は23日、佐渡島を拠点に活動する太鼓芸能集団「鼓童」との初共演となる舞台(新潟市では7月1日から7月3日に公演)へ向けたリハーサルを報道陣へ公開した。「Noism」を率いる舞踊家・金森穣氏は「『Noism』と『鼓童』の共演が見どころ。それが新潟の魅力であると思うし、それを全国各地に世界各地に届けたい」と語る。公演は2部構成で、第1部はストラヴィンスキー作曲によるバレエ作品「結婚」、第2部が「Noism」と「鼓童」の共演による「鬼」となる。「鬼」は、作曲家・原田敬子氏が新潟・佐渡でのリサーチを経て描く新曲だ。

23日に行われた公開リハーサルでは、「鬼」の演出・振付を担当した金森氏の監修のもと、「Noism」と「鼓童」のメンバーが、本番に向けてパフォーマンスを確認していた。

公開リハーサルの様子

公開リハーサルの様子

「Noism」の金森穣氏(左)、「鼓童」の石塚充氏(右)

公開リハーサルのあと、「Noism」の金森氏と「鼓童」の石塚充氏が取材に答えた。本公演の見どころについて質問されると、金森氏は「『Noism』と『鼓童』の共演。それがすべてだと思うし、それが新潟の魅力であるとも思う。全国各地に世界各地に届けたい」。石塚氏は「『Noism』と『鼓童』、両者が音を出して動く空間は、すごく贅沢な時間の過ごし方になると思う。(観客には)その空間に身を投じていただきたい」と語った。

また「鬼」に関して金森氏は「言語化できない部分が多くある。語るより、実際に来てもらうことが全て。(今回の『鬼』は)音楽ありきの演目だと思う。一番最初に原田氏の曲が来て、そこから始まった」と話す。つづけて石塚氏も「(原田氏は)新潟各地を回り、各所に鬼の伝承や芸能が多いことに着眼して『テーマは鬼にしようと決めた』と聞いている」と解説した。

「鬼」新潟公演の前売券は、3公演とも予定枚数を終了していたが、25日の11時からチケットを追加販売する。詳しくは、「Noism」のホームページ「鼓童」のホームページで確認できる。

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