芸術創造劇場 こけら落とし決定 日本初上演のオペラ「メデア」

岡山市が建設を進めている岡山芸術創造劇場のイメージ図

 来年9月1日に開館する岡山市の新市民会館「岡山芸術創造劇場」(同市北区表町、愛称・ハレノワ)のこけら落とし公演として、古代ギリシャを舞台にしたオペラ「メデア」が上演されることが決まった。ハレノワを運営する公益財団法人・岡山文化芸術創造が23日発表した。

 元夫の再婚に対し、前妻のメデアが悲嘆と怒りのあまり復讐(ふくしゅう)を誓う物語。18~19世紀にフランスで活躍した作曲家ルイージ・ケルビーニの代表作とされる。日生劇場(東京)が企画・制作し、日本で初上演する。

 指揮は国際的に活躍する園田隆一郎氏、演出は新国立劇場の元芸術監督・栗山民也氏が務める。音楽は県内唯一のプロオーケストラ・岡山フィルハーモニック管弦楽団が奏でる。出演者は調整中という。

 作品は長く脚光を浴びていなかったものの、世界的オペラ歌手マリア・カラスが1952年にメデア役を演じたことで再評価された。同法人は「文化芸術界で日本を代表する指揮、演出の2人がタッグを組む。非日常でドラマチックな舞台を堪能してほしい」としている。

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