富士山噴火で溶岩来る? 開成町で住民説明会 溶岩流が最短で6日目で到達

富士山ハザードマップ改定を受けて行われた町民向け説明会=開成町民センター

 17年ぶりに昨年3月改定された「富士山噴火ハザードマップ」で町内全域に溶岩流が及ぶ可能性があるとされた開成町で22日、町民向けに説明会が県内で初めて行われた。最悪の事態を想定し、町は全町民約1万9千人を噴火から12日以内に避難させる計画を練るが、実際に40キロ以上離れた開成まで溶岩流が到達する確率は極めて低いとみられる。

 ハザードマップは富士山火山防災対策協議会が過去5600年間の約180回の噴火データを最新の知見から見直した。溶岩の噴出量は最大で13億立方メートルと見込まれ、これまでの想定から2倍となり、県内7市町にも到達する可能性が示された。

 溶岩流は酒匂川を下る形で山北町、南足柄市を経て、開成には噴火から最短で6日目で到達。12日目で役場庁舎に達し、18日目に約6.6平方キロメートルの町全域に及ぶ計算だ。

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