気候変動「危機」まであと7年 パルシステム神奈川が気候時計設置

気候変動が大きな影響をもたらすとされるまでの時間が「7年29日21分32秒」と表示している=パルシステム神奈川本部

 生活協同組合パルシステム神奈川(横浜市港北区)は23日、気候変動などに対する注意喚起を促す気候時計「Climate Clock(クライメートクロック)」を同組合本部に設置した。環境への取り組みの一環で、設置は県内で初めてという。

 クライメートクロックは2020年9月、米国ニューヨークで最初に設置された。地球の平均気温が1.5度上昇するまでに残された時間をカウントダウンする時計で、残り時間は二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの排出量に応じて変わる仕組み。人々の取り組み次第で長くなったり、短くなったりするという。

 日本国内では、10~20代で構成する団体「a(n)action」などが普及活動を展開。今回の設置に立ち会ったメンバーの女子大学生(21)は「街や会社など身近な場所に置くことで、環境問題への接触機会を増やすきっかけになれば」と話していた。

 同組合の担当者は「気候変動は日々の生活に影響もあり、人ごとではない。これからも他団体との連携を強化していく」と力を込めた。

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