「実現したい政策は教育と国の守り」 高井千歳氏(36)=「参政党」新人 <熊本選挙区候補者に聞く>

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参院選のインタビューに答える高井千歳氏

 -選挙は初挑戦ですが、立候補のきっかけは。

 「祖父母から歴史や戦争の話を聞いて育ち、2020年の参政党結成後から勉強会などに参加して、日本の現状に危機感を抱いた。政治家になるとは考えておらず葛藤もあったが、この国を守り、子どもや若者に引き継いでいくために自ら行動を起こさねばと思い、決断した。私のような普通の母親が政治に関わっていける党の考え方を広めたい」

 -既存政党を疑問視していますが、具体的な違いは何でしょう。

 「私たちは政策や活動方針、選挙の候補者を、党員による協議や投票で一つ一つ決めていく。既存の与野党はバックに大きな組織があり、支持政党のない人は選挙に関心が薄いのが実情だ。参政党は普通の国民が地域で政治や課題を話し合うことから、国を変えていこうと呼びかけている」

 -実現したい政策は。

 「特に教育と国の守り。日本はデフレと賃金水準の低下が進み、海外資本に土地や水源を買い占められてきた。外国から産業や雇用を守り、若者が希望を持てる経済の立て直しが必要だ。競争力の強化には、偏差値やテストに偏った教育も改革すべきだ。日本の歴史や文化の継承を重視し、子どもの個性や自主性を育てるフリースクールの制度化などを目指す」

 -新型コロナ対策でマスク着用や行動制限の緩和を求めていますが、不安を抱く人もいます。

 「ウイルスの感染力は強いが、毒性は弱まっていると考える。人流抑制が社会や経済に与える影響は大きい。マスク着用で子どもは頭痛や倦怠[けんたい]感を訴え、コミュニケーションを取りづらいという身近な問題もある。ワクチン接種も含めて、正しい情報を基に国民一人一人が自ら判断すべきだ」

 -日本の専守防衛にも疑問を示しています。他国との摩擦を高めることになりませんか。

 「力を持つ国が持たない国を侵略するような世界情勢で、国民の生命を守るのが国の役目だ。日本の安全も脅かされており、個人的には他国の基地への攻撃能力も視野に入れるべきだと思う。大事なのは国民全体で議論し、その結果や決意を毅然[きぜん]として他国に示すことだ。それが、日本が攻撃されないための抑止力につながる」

 -憲法改正の是非は。

 「今の憲法は戦後の占領軍に押しつけられたもので、日本人の手による『創憲』を目指している。『右か左か』ではなく、国民的な議論によって国柄や歴史観に合う憲法を一から作るべきだ。9条についても、70年以上前の内容で国を守れるかという議論は必要だ」

 -熊本の課題で訴えたいことはありますか。

 「熊本地震や豪雨災害は、まだ仮設住宅で暮らす人もいて復興が道半ばだ。新たな災害への対策も避けて通れない。賛否両論あるが、太陽光発電のために山林を切り開くのは環境破壊を招かないか。豊かな自然や地下水など熊本の魅力を守っていきたい」(堀江利雅)