参院選 序盤情勢 山本氏先行、白川氏追う 3割弱が態度未定 長崎選挙区

 共同通信社の参院選序盤情勢調査によると、長崎選挙区(改選数1)は自民新人の山本啓介候補(47)=公明推薦=が堅調な内閣支持率にも支えられて先行し、立憲民主新人の白川鮎美候補(42)=社民推薦=が追う展開となっている。維新新人の山田真美候補(50)と共産新人の安江綾子候補(45)は伸び悩み、政治団体「参政党」新人の尾方綾子候補(47)とNHK党新人の大熊和人候補(52)は厳しい。
 ただ3割弱がまだ態度を決めておらず、終盤にかけて情勢が変わる可能性がある。
 山本氏は30~50代と70代以上で他候補を大きく引き離した。野党系が強い衆院長崎1区(長崎市)を含め全県下で支持を広げ、男性の3割強、女性の4割弱をまとめた。ただ自民支持層の約6割しか固めきれておらず、保守分裂となった2月の知事選や知名度不足が影響している可能性がある。公明支持層の半数超に浸透し、維新支持層の2割弱にも食い込んでいる。
 白川氏は60代で他候補を上回った。だが地元の佐世保市を含む衆院長崎4区でも山本氏にリードを許している。男性の3割弱、女性の2割弱の支持を集めた。立民支持層の約8割、社民支持層の約9割をまとめたが、国民支持層は5割弱にとどまっている。支持政党がない「無党派層」の支持は最も多かったが、2割に届いていない。
 山田氏は維新支持層の5割を固め、国民支持層も2割強が流れ込んでいる。安江氏は共産支持層の約8割をまとめた。
 比例代表の支持政党は自民35.1%、立民18.3%、維新9.3%、公明7.5%、共産4.9%、国民4.1%、参政党2.5%、社民2.2%など。
 参院選への関心は「大いにある」43.4%、「ある程度ある」42.0%、「あまりない」11.9%、「まったくない」1.5%だった。


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