長崎空港ビルディング コロナで2期連続赤字 2022年3月期

 長崎空港ターミナルビルを運営する長崎空港ビルディング(大村市、幸重孝典社長)が23日発表した2022年3月期決算は、当期純損失が1億2300万円で、2期連続の赤字となった。前期に引き続き、新型コロナ禍による乗降旅客数の減が響いた。
 同社によると、新型コロナの影響を大きく受けた前期と比べ、当期売上高は29億5600万円で28.4%の増。ただ、旅客数の落ち込みにより、売店や飲食店部門は厳しい状況が続いているという。
 21年度の国内線乗降旅客数は133万6966人。20年度比44万8335人の増だったが、19年度と比べると175万5101人減少した。昨年10月以降はワクチン接種の効果もあり回復基調だったが、今年1月以降はまん延防止等重点措置の適用などで、再び低調となったという。国際線は20年3月以降、全路線で運休が続いている。
 決算案は23日の定時株主総会で承認された。取締役人事では、同社施設部部長の松尾茂久氏(53)を取締役に選任した。


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