自分で食べた給食がリサイクル… 児童が最新バイオガスプラントを見学 東京・調布市

東京・調布市にある小学校の児童が「食のリサイクル」を学ぶため、特別授業でバイオガスプラントを見学しました。子どもならではの視点と発見があったようです。

調布市にある研究施設を訪れた子どもたちが特別授業で見学したのは、最新のバイオガスプラントです。そこで施設の職員が取り出したのは、見学の前日に子どもたちが食べた給食で出た「野菜の残りかす」でした。

このバイオガスプラントは野菜の廃棄する部分などを細かく砕き、メタン菌と呼ばれる特殊な細菌を使い55℃で15日間かけて発酵させ、肥料やエネルギーなどを作り出すものです。自分たちが食べた給食の残りがリサイクルされることを知った子どもたちは興味津々の様子です。さらに質問が集中したのは、プラントで使われている「細菌」についてでした。子どもたちからは「メタン菌って水みたいなんですか?それとも固まっているんですか?」「どうやってメタン菌を集めるんですか?」といった質問も出ました。また「メタン菌はどうやってこの小さな野菜くずを食べるんですか?」という質問に対し、職員は「菌に歯があるわけではなく、吸収するイメージで食事をする」と説明しました。

見学を終えた子どもたちは学校に戻って、作られた肥料を花壇にまきました。見学中、写真を撮影していた子は「細かくなった食べ物の写真が気に入った。野菜がこんなに細かくなったところを見たことがないから不思議だなと思った。雪の結晶みたいで面白かった」と、リサイクルの意外なところに注目していました。

また、リサイクルの現場を実際に見た子どもたちは「社会科の授業で調べるのも楽しいけど、やっぱり実際に見る方が楽しい」「今まではリサイクルされるんだったら食べ残してもいいやという気持ちがちょっとあったけど、しっかりリサイクルされるとしてもしっかり食べることが大切なんだなと思った」などと感想を話しました。

© TOKYO MX