「命の尊さ知って」願い込めキャンドル制作 平和の灯、今年は9月24日開催

平和の願いを込めて絵やメッセージでキャンドルを彩る児童たち=長崎市立古賀小

 世界平和の願いを込めたキャンドルに火をともし、原爆犠牲者に祈りをささげる「平和の灯(ともしび)」に向けて、長崎県内外の小中学生らがキャンドル作りに取り組んでいる。例年「長崎原爆の日」前の8月8日に開いていたが、今年は9月24日に開催する。
 市などでつくる実行委員会が1995年から毎年開催している。今年から新型コロナウイルスの感染防止対策を施した上で、平和について8月だけでなく長く考えてもらうために、国連が定める「核兵器の全面的廃絶のための国際デー(9月26日)」に合わせて実施する。会場は同市松山町の爆心地公園。
 当日は合唱やハンドベル演奏などが披露される。現時点で40前後の小中学校や一般団体などが参加し、キャンドル約5千個の制作を目指している。
 同市松原町の市立古賀小(松尾一知校長、379人)では23日、5年生約70人が取り組んだ。同校PTAの保護者も参加し、溶かしたろうを空の牛乳パックに流し込み、転がしながら冷まして直方体のキャンドルにした。
 固まってからクレヨンや油性ペンで「平和」「仲良く」などのメッセージやハト、平和祈念像などのイラスト、ウクライナの国旗などを描いた。「核廃絶」「たすけあい」などの言葉と複数の国旗をかいた松浦成之介君(10)は「地球が平和になるよう」、虹や笑顔のイラストを描いた吉田美桜さん(11)は「みんなが命の尊さを知ってほしい」と願いを込めた。

昨年の「平和の灯」の様子=長崎市、爆心地公園

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